アルコール製品の安全性に関する技術規則を制定、実施は2021年から

(ロシア、CIS)

欧州ロシアCIS課

2018年12月14日

ユーラシア経済委員会は12月10日、ユーラシア経済連合(EEU)域内(注1)で流通するアルコール製品の安全に関する技術規則(注2)を公示した。施行は2019年1月9日からで、移行時の混乱を避けるため、実際の運用は公示から24カ月(2年)を経た2021年1月からスタートする。

「アルコール製品の安全性に関するユーラシア経済連合技術規則について」(TR EAEC 047/2018、2018年12月5日付ユーラシア経済委員会理事会決定第98号)はユーラシア経済委員会ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますからダウンロードできる(12月13日現在はロシア語のみ)。

同技術規則は第11章で構成される。第2章でアルコール製品の定義が記載されている。製品自体の安全性(5章など)や流通(6章)に関しては、「食品の安全性」に関する技術規則(TR TC 021/2011、2011年12月9日付関税同盟委員会決定第880号。邦訳についてはジェトロ・ウェブサイトPDFファイル(676KB)参照)が原則として適用され、包装に関しては「包装の安全性」に関する技術規則(TR TC 005/2011、2011年8月16日付関税同盟委員会決定第769号。詳細はジェトロ・ウェブサイト参照)が原則として適用される。製品表示については、アルコール製品独自の規定が定められ(8章)、独自の対応が必要となる。技術規則への適合証明に関する扱いについては、10章に記載されている。技術規則の対象外となる製品は、付属書1に列記されている。

(注1)ロシア、ベラルーシ、カザフスタン、アルメニア、キルギス。

(注2)技術規則の一般的な説明については、ジェトロのウェブサイトPDFファイル(506KB)を参照のこと。

(高橋淳)

(ロシア、CIS)

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