イノベーションスタートアップ企業向けの対日投資イベント開催

(中国)

上海発

2018年12月13日

ジェトロは12月5日、上海市内で中国のスタートアップ、ベンチャー企業を対象にした初めての対日投資イベント「中日創新型企業上海合作交流会」(中国イノベーション企業上海協業交流会)(以下、交流会)を開催した。

ジェトロは2018年5月から上海でスタートアップ企業支援を行う「匠新」と提携しており、交流会は「匠新」と共催した。コワーキングスペースである会場には、上海市を中心とする華東地域からスタートアップ、ベンチャー企業の経営者や社員ら約100人が来場し、講演と交流会で活発な情報交換を行った。

冒頭、日本総領事館と上海市科学技術委員会イノベーション処の代表者があいさつした。パナソニックと三菱UFJ銀行が自社のオープンイノベーション戦略や、金融事業におけるデジタル技術への期待について講演し、中国の若い企業家の関心を集めた。

日本に進出した中国ベンチャー企業では、サービスロボット製造・販売を手掛けるパンゴリン・ロボット・ジャパン(注1)と、3D-VRカメラの製造・販売と撮影サービスを行う3DNest(注2)の担当者が講演した。来場した企業家に対し、日本でのビジネスの面白さや苦労話など実例を交えながら発表し、日本市場のチャンスについて説明した。

交流会では、日本の地方自治体〔茨城県、神奈川県、横浜市、I-BAC(愛知県・名古屋市〕、O-BIC(大阪府・大阪市・大阪商工会議所)、神戸市、福岡市、沖縄県〕が各地のイノベーション関連事業についてブース出展を行い、スタートアップ企業の誘致を目指した。

ジェトロは今後も日中間のスタートアップ、イノベーションを支援し、日中双方の新ビジネスの構築をサポートする予定だ。

写真 多くの企業家が参加したイベント会場(ジェトロ撮影)

多くの企業家が参加したイベント会場(ジェトロ撮影)

写真 「匠新」が日中スタートアップの協業について講演(ジェトロ撮影)

「匠新」が日中スタートアップの協業について講演(ジェトロ撮影)

写真 交流会での自治体イノベーション事業の紹介コーナー(ジェトロ撮影)

交流会での自治体イノベーション事業の紹介コーナー(ジェトロ撮影)

(注1)パンゴリン・ロボット・ジャパンの対日投資成功事例はジェトロのウェブサイトで確認できる。

(注2)3DNestの対日投資成功事例はジェトロのウェブサイトで確認できる。

(伊藤道大)

(中国)

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