2018年の自動車国内販売台数は14.6%増

(ブラジル)

サンパウロ発

2019年01月18日

全国自動車製造業者協会(Anfavea)によれば、2018年の自動車(乗用車、軽商用車、バス、トラックの合計)生産台数は前年比6.7%増の288万724台だった。国内販売台数(新車登録ベース)は14.6%増の256万6,433台で、生産台数の拡大に寄与した。一方、輸出台数は17.9%減の62万9,175台にとどまった。主要輸出先であるアルゼンチンの経済低迷が主因だ。

図でこれまでの推移をみると、生産台数はピーク時の2013年の371万2,736台と比べると22.4%低く、販売台数はピーク時2012年の380万2,071台との比較で32.5%低く、依然として回復途上にある。Anfaveaでは2019年通年の予測として、生産台数で9%増の314万台、販売台数で11%増の286万台を見込む。低水準のインフレ、金利が消費を促し、2019年も市場回復ペースは続くとみている。一方、輸出は2017年がピークで、2018年は過去からみれば比較的高水準ながらも減り、2019年はさらに6%減の59万台が見込まれる。

図 ブラジルの自動車販売、生産、輸出台数推移

表の全国自動車販売業者連盟(Fenabrave)の資料で2018年のブランド別国内販売シェア(乗用車、軽商用車合計)をみると、上位から順にGM(17.6%)、フォルクスワーゲン(VW、14.9%)、フィアット(13.2%)、フォード(9.2%)と続く。日系メーカーはトヨタが8.1%、ホンダが5.3%、日産が3.9%となっている。2017年との比較ではフォルクスワーゲン、ルノーが上位メーカーの中でシェアを上げている。

表 ブランド別国内販売(乗用車、軽商用車合計)シェア

(二宮康史)

(ブラジル)

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