ハイアールがイタリア家電会社Candyを買収

中国の家電大手ハイアールが1月8日、イタリアの家電会社キャンディ（Candy）の買収を完了したと発表した。買収額は4億7,500万ユーロで、キャンディはハイアールの完全子会社となった。

ハイアールは日本のアクア（三洋電機）、ニュージーランドのFisher ＆ Paykel（フィッシャー・アンド・パイケル・アプライアンシズ）、米国のGE Appliances （ゼネラル・エレクトリックのブランド）などのブランドを相次いで買収している。今回の買収により、ハイアールは同社のスマートホーム戦略を欧州市場にも広げ、全世界に展開していく。

キャンディは1945年に設立された欧州を代表する家電メーカーで、2017年の売上高は11億6,000万ユーロに達する。同社の主要な収入源は洗濯機で、2017年では売り上げの約49％に達する。ハイアールがキャンディを買収したことで、今後欧州市場に多様な価格帯の製品を提供できるようになる。キャンディの創始者は「ハイアールの投資をキャンディのイノベーション力と、イタリアの技術力やデザインなどと融合させることで、キャンディは進化を遂げ、スマートホーム家電領域のトップメーカーを目指すことができる」と述べた。また、ユーロモニター・インターナショナルによれば、2018年のハイアールとキャンディの総売上高は西ヨーロッパ市場で5位に入る。ハイアールは2022年までに同市場で3位以内の売上高を目指す（「青島日報」1月9日）。

（武瑞琴）