CES公式メディアイベント「CES Unveiled」開催

(米国)

サンフランシスコ発

2019年01月10日

2019年1月8~11日に米国ネバダ州ラスベガスで開催中の世界最大級の個人向け電気機器展示会「CES2019」に先駆け、公式メディアイベント「CES Unveiled Las Vegas」が1月6日に開催された。CES Unveiledは、CES2019の2日前に開催するプレス関係者向けの前夜祭としての位置付けだ。3時間半のイベントでありながら、出展価格は7,700ドルと高額(各種割引あり)だが、1,500人以上のプレス関係者が集まることから、「メディアに取り上げられることを狙うなら、最も効果的」(日系出展企業)との声も聞かれる。世界各国から180社以上のスタートアップを中心とするテクノロジー企業が出展し、スマートホームやIoT(モノのインターネット)製品、ロボット、VR(仮想現実)などの分野で新製品を発表した。

日本発スタートアップが次々とイノベーション賞を受賞

日本からは10社のスタートアップを含む14社が出展した(ジェトロ調べ、一部現地法人による出展を含む)。次世代電動車椅子を開発するウィル(WHILL、本社:横浜市、2018年10月1日記事参照)は、空港や商業施設での使用を想定した電動車椅子の自動運転システムを出展。2018年に引き続き、CES 2019イノベーション大賞を受賞した。CESのイノベーション賞(イノベーション・アワード)は、デザインや機能性が極めて優れていると評価された製品・サービスに与えられる賞で、28の製品・技術カテゴリーごとに採点され、その中で最も優れたものが大賞となる。ウィルは、障害者や高齢者からみた使いやすさを評価するアクセシビリティー部門で受賞した。そのほか、イノベーション賞を受賞したのは、次の3社(表参照)。

表 日本発スタートアップの「CES2019イノベーション賞」受賞企業一覧
写真 CES2019イノベーション賞を受賞したムイ・ラブのIoTデバイス(ムイ・ラブ提供)

CES2019イノベーション賞を受賞したムイ・ラブのIoTデバイス(ムイ・ラブ提供)

写真 CES2019イノベーション賞を受賞したトリプル・ダブリュー・ジャパン(ジェトロ撮影)

CES2019イノベーション賞を受賞したトリプル・ダブリュー・ジャパン(ジェトロ撮影)

今回イノベーション賞を受賞した表中の3社は、CES2019内のスタートアップ出展ゾーン「エウレカパーク(Eureka Park)」にジェトロが設置するJ-Startup外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますパビリオンにも出展。J-Startupパビリオンには日本発でグローバル市場を目指すスタートアップ22社が出展している。

(樽谷範哉)

(米国)

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