再生可能エネルギーのシェアは35%に拡大

(モロッコ)

ラバト発

2019年01月24日

モロッコ国内の電力生産のうち再生可能エネルギーが占める割合は、2018年末時点で35%に達し、2,965メガワット(MW)を超える電力が発電されたと、アジズ・ラバハ・エネルギー・鉱山・持続可能な開発相が1月9日に発表した。

2018年のモロッコの総電力生産量は、1万937MW。そのうち、火力発電は7,237MW、水力発電は1,770MW、風力発電は1,220MW、太陽光発電は711MWだった。太陽光発電量は、2017年の181MWと比較し、約4倍に拡大した。

モロッコは、2030年までに再生可能エネルギーの割合を52%に、再生可能エネルギーの発電量を1万MWまで増やす目標を掲げている(4,500MWは太陽光発電、4,200MWは風力発電、1,300MWは水力発電を見込む)。また、エネルギー効率を高めるプロジェクトでは、2030年までに20%のエネルギー削減を目指しているとラバハ氏は述べている。

ラバハ氏によると、エネルギー需要は過去10年で年間2~4%ずつ上昇し続けており、国内の主なエネルギー消費は38%が輸送部門、33%は建設部門、21%は産業部門となっているという。

(本田貴子)

(モロッコ)

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