2018年の消費者物価指数は中銀目標値内の3.18%

(コロンビア)

ボゴタ発

2019年01月11日

国家統計局(DANE)は1月5日、コロンビアの2018年の消費者物価指数(CPI)上昇率が3.18%だったと発表した(表参照)。前年より0.91ポイント低下した。

表 消費者物価指数上昇率の推移

CPI上昇率を項目別にみると、教育(6.38%)、健康(4.33%)、住居(4.13%)、交通(3.73%)が、全体(3.18%)を上回る上昇率となった。一方、全9項目のうち、食料(2.43%、前年同月より0.51ポイント増)以外の全ての項目で前年より低下しており、特に娯楽(マイナス1.16%、8.85ポイント減)と通信(0.28%。6.15ポイント減)での低下が顕著だった。

コロンビアでは、2016年7月の8.97%をピークにインフレ率は低下を続けており、中央銀行が目標としている「2~4%」の数値内に推移している。国内主要金融機関は今後のCPIの見通しについて、エルニーニョ現象による農産物価格の上昇や、2018年末に行われた税制改正に伴う飲料などの価格上昇、2019年法定月額最低賃金の6%引き上げなどにより、インフレ圧力が高まり、2019年末時点で3.5~3.8%になると予測している(「エル・ティエンポ」紙1月6日)。

(茗荷谷奏)

(コロンビア)

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