サムスン電子の2018年第4四半期営業利益は3割減、半導体が減少

(韓国)

ソウル発

2019年02月15日

サムスン電子は1月31日、2018年通年と第4四半期(10~12月)の業績(連結ベース)を発表した。それによると、第4四半期の業績は、売上高が前年同期比10.2%減の59兆2,700億ウォン(約5兆9,270億円、1ウォン=約0.1円)、営業利益が28.7%減の10兆8,000億ウォンだった。同社では「メモリー需要の減少、スマートフォン市場の低迷により売上高、営業利益ともに減少した」と説明した。

また、2018年の売上高は前年比1.7%増の243兆7,700億ウォン、営業利益は9.8%増の58兆8,900億ウォンとなり、過去最大だった(表参照)。

表 サムスン電子の業績(連結ベース)

同社が発表した第4四半期の部門別業績は次のとおり。

◇CE(コンシューマーエレクトロニクス)部門

売上高は前年同期比6.2%減の11兆7,900億ウォン、営業利益は23.6%増の6,800億ウォンだった。テレビは、超大型テレビ、「QLED」(量子ドット)テレビなど高付加価値製品の販売が拡大し、白物家電は、大型乾燥機、空気清浄機などプレミアム製品の販売が好調だった。

◇IM(IT&モバイルコミュニケーションズ)部門

売上高は前年同期比8.4%減の23兆3,200億ウォン、営業利益は37.6%減の1兆5,100億ウォンと振るわなかった。無線事業は、スマートフォン市場の成長が鈍化したため、販売が不振で減収減益になった。

◇DS(デバイスソリューション)部門

売上高は前年同期比13.4%減の27兆7,600億ウォン、営業利益は30.3%減の8兆5,000億ウォンとなった。半導体事業は、市場の対外不確実性の高まり、メモリー需要の減少などを受け、売上高が18兆7,500億ウォン、営業利益が7兆7,700億ウォンとなった。また、ディスプレイパネル事業は、有機ELパネルの収益性が悪化し、売上高が9兆1,700億ウォン、営業利益が9,700億ウォンにとどまった。

サムスン電子は業績発表と同時に、2018年の設備投資実績が29兆4,000億ウォンとなったと発表した。このうち、半導体は23兆7,000億ウォン、ディスプレーは2兆9,000億ウォンだった。

〔諸一(ジェ・イル)〕

(韓国)

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