マドゥロ大統領がコロンビアとの外交関係断絶を宣言

(ベネズエラ、コロンビア)

ボゴタ発

2019年02月26日

ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領は2月23日、首都カラカスで政府支持派の集会を開き、反対派の動きや米国などのフアン・グアイド国民議会議長を支持する諸外国の支援について、強く非難した。また、コロンビアとの外交関係断絶を宣言し、国内にいるコロンビアの外交官(大使は既に不在)に対し24時間以内の退去を要求した。

政権反対派はネットニュースなどで国境付近の情勢を見守る

ベネズエラとコロンビア、ブラジルとの両国境州では2月23日、人道支援物資の搬入阻止を目的としたベネズエラ国家警備軍と、物資搬入を要望する市民との衝突などが発生した。他方、カラカス市内は24日以降、平静を保っている。ベネズエラ国内では人道支援物資の搬入状況や、コロンビアの首都ボゴタでのリマ・グループ緊急会合の様子などをテレビで見ることができない。マドゥロ政権反対派の市民にとっては、インターネットのニュースサイト、ケーブルテレビのスペイン語版CNNなど海外放送局の報道などが重要な情報源になっている。ツイッターや、メッセンジャーアプリのワッツアップ(WhatsApp)が主要なコミュニケーション手段になっているが、根拠の怪しいうわさも多く飛び交っており、正確な情報が何かをその都度、判断しながら刻々と変わる情勢を見守っている。

(マガリ・ヨネクラ、豊田哲也)

(ベネズエラ、コロンビア)

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