2018年の対内投資額は過去最高に

(コートジボワール)

アビジャン発

2019年02月27日

コートジボワール投資促進センター(CEPICI)は2月21日、2018年の同国への投資額(注)が前年比50.8%増の7,030億CFAフラン(約1,336億円、1CFAフラン=約0.19円)で、過去最高を記録したと発表した。投資件数は274件で、前年比47件増加した。

業種別では、政府の奨励策を受けて現地化による効率向上を目指す農産品加工が構成比で27%を占め最大だった。次いで、物流・倉庫(24%)、インフラ整備や大型公共事業が進展する建設・土木事業(9%)、政府が利用の促進に努める情報通信技術(ICT、6%)、市場が拡大するプラスチック加工(4%)、ホテル・外食産業(3%)が上位を占めた。

国別では、コートジボワール国内資本の構成比が48%と最大だった。次いで、フランス(9%)、モロッコ(7%)、レバノン(5%)、トーゴ(3%)、ナイジェリア(2%)、英国(1%)、モーリシャス諸島(1%)と続く。従来の主要パートナーである欧州諸国に加えて、近年はアフリカ、中東諸国の投資が目立つ。

CEPICIのエスメル・エマニュエル・エシ長官は記者発表で、「2018年8月に制定された新投資法の下、運用開始予定の優遇措置によって、特に中小企業は柔軟かつ迅速な事業運営が可能となる」と表明。投資額は2019年も堅調に推移するとみている。

(注)認可ベース。国内外企業を含む。鉱物資源・石油・ガス探査と開発、不動産、金融・保険サービス部門を除く。商業、輸送は5億CFAフラン以上の案件対象。

(渡辺久美子)

(コートジボワール)

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