外国企業向けの投資ワンストップサービスセンターを開設

(モンゴル)

北京発

2019年03月27日

モンゴルへの外国投資誘致を担当する国家開発庁が、外国企業の投資に関するワンストップサービスセンター「Invest in Mongolia center」をウランバートル市中心部に設立した。2019年2月25日に開所式が開催され、正式に業務を開始した。

2018年12月に国家開発庁のバヤルサイハン長官が日本を訪問した際に、ジェトロの対日投資・ビジネスサービスセンター(IBSC)を視察し、モンゴルにも同様な窓口をつくりたい、と述べていた。

国家開発庁の公式ウェブサイトによると、同センターでは国家登録局、国税庁、外国人・国籍問題担当庁、社会保険およびその他の関係省庁の外国投資家向け行政サービスを一本化し、窓口およびインターネット上で提供することで、投資家の負担を軽減し、より快適な投資環境を実現するとしている。

同センターでは下記のサービス、相談、情報を外国人投資家に提供する。

  • 投資法、法環境に関する相談、情報提供
  • 投資に関する税および税以外の支援、投資家に対する法的保証に関する相談、情報提供
  • 行政サービスに関する投資家の苦情受け付け、問題解決
  • 外国投資法人の登記、商号の取得、変更登記、証明書の発行、投資家カード(注)の発行およびそれらに関する付随サービス、相談、情報提供
  • 税に関する相談、情報提供、納税者登録、デジタル署名の発給、証明書の発行、会計報告書・決算書の受理、外国投資企業、投資家の自動車税納付の受け付け
  • モンゴルのビザ、査証許可の発給、一時滞在者の登録・抹消、在留許可の発給・更新およびそれらに関する相談、情報提供
  • 社会保険登録、申告書の受理、証明書の発行、相談、情報提供

国家開発庁は同センターの設立により、外国投資の行政サービスに要する時間を短縮し、投資家の満足度と信頼を高め、ひいては新規・再投資の拡大につなげることを目指す。投資開始以前から投資後まで、外国企業に一貫した行政サービスを提供することが求められるため、行政機関間の連携も促進されるとみている。

同センターの所在地と営業時間は次のとおり。

  • 所在地:ウランバートル市チンゲルテイ区、国連通り、政府庁舎2号棟(国家開発庁)の北側の2階
  • 営業時間:8:30~17:30
写真 Invest in Mongolia center(モンゴル国家開発庁公式ウェブサイトより)

Invest in Mongolia center(モンゴル国家開発庁公式ウェブサイトより)

写真 センター内の様子(ジェトロ撮影)

センター内の様子(ジェトロ撮影)

(注)外国投資家であることを証明する書類。

(藤井一範)

(モンゴル)

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