海外からのドバイ来訪者数、ほぼ横ばいの1,592万人

(アラブ首長国連邦)

ドバイ発

2019年03月11日

ドバイ政府観光・商務局(DTCM)は2月24日、2018年の海外からドバイへの宿泊を伴う来訪者数を1,592万人と発表した。前年の1,580万人から0.1%増とほぼ横ばい。上昇率は6.1ポイント低下した。来訪者の多い世界都市ランキング4位は2018年も維持する見通し。また、ドバイの宿泊施設は2017年の681カ所から5%増加して716カ所となった。稼働率は2ポイント低下の76%だった。

国別の訪問者数を見ると、上位10カ国のうち、2017年からオンアライバルビザが解禁されフライトも拡充している中国・ロシアからの来訪者が引き続き2桁の伸びをみせ、ドイツも12.1%増加したほかは、減少もしくは増加しても2~3%の増減にとどまっている。地域別にみると、最も来訪者が多いのは2年連続で西欧地域で、2017年に来訪者が減少したGCC(湾岸協力会議)地域は2018年も減少が続き、シェアを1ポイント減らしている。

マスターカードの調べによると、2017年のドバイの来訪者1人当たりの平均支出額は1日537ドル、平均滞在は3.5日だった。また、2017年に海外来訪者がドバイで消費した金額は前年比4.2%増の297億ドルと3年連続で世界一で、消費市場における来訪者の影響は大きい。ドバイ政府は2020年までに来訪者2,000万人を目指しており、1月には「ドバイ観光ビジョン2022-2025」を発表し、世界で最も来訪者の多い都市となるべく、各国で観光誘致プログラムなどを展開している。

図 ドバイへの宿泊を伴う来訪者数(国別)
表 ドバイへの宿泊を伴う来訪者の地域別シェア

(山本和美)

(アラブ首長国連邦)

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