ペルーとアルゼンチンが経済補完協定の拡大深化交渉を開始

(ペルー、アルゼンチン)

米州課

2019年03月18日

ペルー商工観光省とアルゼンチン外務・宗務省は3月6~9日、アルゼンチンのブエノスアイレスおいて経済補完協定の拡大深化を目的とした第1回交渉を行った。既に、2006年2月にペルー・メルコスール経済補完協定(ACE 58号)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますが発効しているが、拡大深化交渉を経て関税削減のタリフライン(対象品目)の増加と、サービス貿易、投資、公共調達、貿易円滑化、貿易の技術的障害(TBT)、衛生植物検疫措置(SPS)の現代化を目指す。

ペルーのサユリ・バヨナ・マツダ通商担当副大臣は「ペルーからのアルゼンチンへの主な輸出品目はクリンカー、プラスチック製品、衣類で、輸出額は直近2年とも10%超の増加となった」と述べた。一方、アルゼンチンのオラシオ・レイセル外務・宗務副大臣は「ペルーとの本交渉によって、太平洋同盟とのつながりを強化したい。また、ペルーとアルゼンチンの両国で鉱業部門の連携は大きな可能性がある」と発言した。

なお、2018年の2国間貿易額は13億ドル超で、アルゼンチンが約10億ドルの貿易黒字だった。アルゼンチンの主な輸出品目は大豆油、商用自動車、小麦、エビとなっている。

(志賀大祐)

(ペルー、アルゼンチン)

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