2月の自動車販売、各部門で低迷が続く

(インド)

ベンガルール発

2019年03月25日

インド自動車工業会(SIAM)が3月8日に発表した、2月の乗用車全体〔一般乗用車、多目的自動車(UV)、バン〕の販売台数は前年同月比1.1%減の27万2,284台で、4カ月連続の減少となった。一般乗用車が4.3%減の17万1,372台と、2018年11月以降マイナス成長が続く。一方、UVは3.7%増の8万3,245台と4カ月ぶりに増加に転じ、バンは10.7%増の1万7,667台と好調を維持した。SIAMは、2月の販売が減少したことについて、「2018年の祭事期が終わった後、各メーカーによる新規モデルの導入が少なくなっていることや、自動車ローン金利や保険料の引き上げなどの影響で消費者心理の悪化が続いている」と分析した。

メーカー別の一般乗用車の月間販売は、首位のマルチ・スズキが前年同月比3.3%減の10万513台、2位の現代は6.4%減の3万2,792台と、ともに減少した。一方、ホンダは「アメイズ」の好調な需要を中心に、46.6%の大幅増で1万920台となり、乗用車部門では最も高い伸び率を示した。

二輪車部門では、スクーターの販売台数が前年同月比12.1%減の49万2,584台、オートバイも0.6%減の104万7,486台と、それぞれマイナスとなった。メーカー別のオートバイ販売は、首位のヒーローが1.7%増の54万4,073台、2位のバジャージが6.3%増の18万6,523台と、それぞれ1桁台の伸びだった。一方、ホンダは11.7%減の14万5,260台と3カ月連続で減少が続く。二輪車全体の販売台数は4.2%減の161万5,071台にとどまり、2018年12月から3カ月連続で縮小した。

商用車(前年同月比0.4%減の8万7,436台)、および三輪車(4.1%減の5万9,875台)を含む自動車全体の2月の販売は、3.6%減の203万4,768台だった。

SIAMは、2018年度(2018年4月~2019年3月)の自動車販売は当初予想の7~8%成長の達成は難しく、3%前後の伸びに低下するだろうとした上で、4~5月に予定されている総選挙が終わるまでは、需要回復は期待できないとみられるとした。

(ディーパック・アナンド)

(インド)

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