モザンビーク大統領、中国へ1週間の公式訪問

(モザンビーク、中国)

マプト発

2019年05月13日

モザンビークのフィリペ・ニュシ大統領は4月22~27日、中国を公式訪問した。ジョゼ・パシェコ外務協力相、カルロス・メスキータ運輸通信相、ヒジノ・マルレ農業相らが同行した。

ニュシ大統領は4月25~27日に北京で開催された「第2回国際協力・一帯一路フォーラム」に参加したほか、4月24日に習近平国家主席、栗戦書・全国人民代表大会常務委員長とそれぞれ会談し、25日には中国共産党主催のサブフォーラム「民心の相互理解」に出席した。26日はIMFのクリスティーヌ・ラガルド専務理事とも会談するなど、精力的に活動した。習近平国家主席との会談後に両国は「一帯一路」政策の共同促進、3月にモザンビーク中部に甚大な被害をもたらしたハリケーン「アイダイ」復興のための技術協力など、5つの協力覚書(MoU)に署名した。

中国国営メディア「CGTN」とのインタビューで、ニュシ大統領は両国の関係を「兄弟姉妹のような非常に密接」と表現し、2018年11月10日に中国の支援により開通したアフリカ最長の斜張橋のマプト・カテンベ橋(注)を「一帯一路」政策の1つの成果として、「とても誇りに思い、満足している」と述べた。

この橋を含む首都マプト州南部の道路、橋建設のプロジェクトでは、中国輸出入銀行から総額7億2,500万ドルの融資を受け、建設は中国の道路・橋梁建設会社(CRBC)が請け負った。モザンビーク国家統計局の統計によると、中国はモザンビークにとって3位の輸入相手国(シェア8.5%)、5位の輸出相手国(5.3%)と、その経済的な結びつきも強い。

(注)首都マプト中心部とマプト湾の対岸にあるカテンベ地区を結ぶ。

(松永篤)

(モザンビーク、中国)

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