外務省、スリランカの危険レベルを引き下げ

(スリランカ)

アジア大洋州課

2019年06月27日

日本の外務省は6月25日、スリランカの危険レベルを「レベル1(十分注意してください)」に引き下げた。4月21日に発生した同時爆破テロ以降、スリランカの危険レベルは「レベル2(不要不急の渡航はやめてください)」に引き上げられていた。

外務省は危険レベルを引き下げた理由について、テロ事件発生後から2カ月経過し、治安当局による大規模かつ集中的な捜査や警備強化によって治安状況が安定化しているためだという。一方で外務省は、今後もテロ発生の可能性を排除できないとして、教会やモスクなど宗教関係施設の訪問を避けるようにするなど、注意を呼び掛けている。

進出日系企業は声をそろえて、今回の危険レベルの引き下げを歓迎している。6月初旬にラマダン(イスラム教の断食月)が終了して以降、現地での企業活動は平常化していたが、危険レベルが2であることを理由に、多くの企業で日本からの出張者に制限がかかっていた。

なお、日本以外の諸外国では、5月25日に中国がレベルを引き下げたのを皮切りに、6月7日までにドイツ、スウェーデン、スイス、インド、オランダ、イタリア、オーストラリア、英国がテロ以前の状態までレベルを引き下げている。

(渡邉敬士)

(スリランカ)

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