神戸市、モディ首相の地元GJ州との経済交流深める

(インド、神戸)

アーメダバード発

2019年07月12日

インド西部グジャラート(GJ)州最大都市のアーメダバード市と兵庫県神戸市は6月27日、経済交流促進に関する意思確認書の締結を行った。兵庫県公館における締結式では、G20大阪サミットで来日していたナレンドラ・モディ首相、井戸敏三兵庫県知事の立ち会いの下、久元喜造神戸市長、サンジェイ・クマール・バルマ駐日インド大使が確認書に署名した(「タイムズ・オブ・インディア」紙6月28日)。現状、アーメダバードに進出している神戸市・兵庫県関連企業はハイレックスコーポレーション(自動車用ケーブル製造)など限られているが、アーメダバード市長による訪問団が2019年10月に神戸市に派遣される計画もあり、今回の締結によって経済交流が活発化し、在神戸市企業のGJ州進出が加速することが期待されている。例えば、神戸、アーメダバード両市とも近年、大きな地震を経験しており、防災分野でのビジネス交流も有望とみられている。

兵庫県はGJ州と2016年に相互協力に関する覚書を締結し、知事や州副首相が相互に訪問するなど以前から関係は深い。両市の間でも2017年に神戸市の岡口憲義副市長がアーメダバード市を訪問、2018年にはGJ州産業開発公社の訪問団が神戸市役所を訪問するなど交流を深めていた。また、2019年1月に開催された「バイブラント・グジャラート・グローバルサミット2019(VGGS2019)」(2019年1月28日記事参照)では、ジャパンパビリオンにおいて兵庫県と神戸市のパネルを展示し、来場者へのPRを行った。

(北村寛之)

(インド、神戸)

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