バイオ技術に関する商談会・展示会がアイオワ州で開催

(米国)

シカゴ発

2019年07月17日

米国アイオワ州デモイン市で、「第16回バイオ・ワールド・コングレス外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(BIO World Congress on Industrial Biotech and Agtech)」が7月8~11日に開催され、35カ国から572社、900人(速報値)が参加した。イベントは、バイオ製品やバイオマス・農畜産業関連技術を対象とした商談会に、展示会を併設。商談相手との自動マッチングシステムが魅力の1つで、参加者は多くの商談に臨んだ。

同イベントのアイオワ州での開催は初めて。アイオワ州知事のキム・レイノルズ氏は開会あいさつで、「農業の中心地で生産者と技術者が対話すること」の重要性を強調した。

バイオプラスチック技術への関心高く

参加した日本企業や欧州企業は、バイオプラスチック技術への関心が高かった。6月末の大阪におけるG20サミットで、海洋プラスチックごみを2050年までに全廃する目標が共有された(2019年7月1日記事参照)ことに言及する企業が多かった。一方で、米国企業の中には、本目標や世界的なプラスチック廃止規制の動きを知らない担当者もみられた。

アイオワ州は全米1位のトウモロコシ生産地で、トウモロコシ由来のバイオ燃料などバイオテクノロジーの集積地。バイオエタノール精製技術や遺伝子組み換え技術に関する企業の参加が目立った。

2020年9月にはノースカロライナ州で開催の予定。主催者によれば、開催地に化学製品の製造拠点が集積することから、次回はバイオ化学関連企業の参加がより多く見込まれるとのことだ。

(橋本翼)

(米国)

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