貿易発展局、スタートアップ向けのオンラインコミュニティーをスタート

(香港)

香港発

2019年07月10日

香港の貿易促進機関の香港貿易発展局(HKTDC)は5月、スタートアップ関連の情報発信などを行うスタートアップ支援の会員制オンライン・プラットフォーム、「香港スタートアップ・ソサエティー」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを立ち上げた。

写真 香港スタートアップ・ソサエティーの開幕式の様子(HKTDC提供)

香港スタートアップ・ソサエティーの開幕式の様子(HKTDC提供)

スタートアップ・ソサエティーの会員となるには、(1)最高経営責任者(CEO)、創設者または共同創設者、(2)最低3年以上のスタートアップ経験、(3)スタートアップの年間売上高もしくは合計資金調達額が100万ドル以上、といった条件を満たす必要がある。このほか、各国の商工会議所や大学、アクセラレーター、コワーキングスペース、投資家などのスタートアップ関係者は準会員資格を有する。

スタートアップ・ソサエティーは情報発信だけではなく、スタートアップや起業家がアドバイス・経験をシェアすることで、香港のスタートアップエコシステムが一層盛んになることを目指す。主なコンテンツは以下のとおり。

  1. 成功したスタートアップ・起業家が執筆した、起業に当たっての注意点・アドバイス
  2. 最新のスタートアップ関連情報
  3. 専門家、会員および準会員が一般ユーザーの質問にオンラインで回答・アドバイス
  4. スタートアップ関連イベントの情報発信
  5. スタートアップ関連のファンドスキーム、政府の支援策、および各種専門家からの各種サポートの紹介
  6. 会員向けのメンバーディレクトリーの提供
  7. 会員向けイベントの開催
  8. 会員向けの優待サービスの提供

香港貿易発展局のマネジャー、ケビン・ホー氏はジェトロの取材に、「スタートアップ・ソサエティーは起業家同士をつなぐプラットフォームであり、起業家間のメンタリング、情報交換によって香港のスタートアップの成功を支援する」「各国のスタートアップ関係者の入会を歓迎する」と語った。

(カン・カレン)

(香港)

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