連邦諮問評議会選挙の詳細を発表、女性比率を50%に

(アラブ首長国連邦)

ドバイ発

2019年07月11日

アラブ首長国連邦(UAE)の国家選挙委員会(NEC)は第4回連邦諮問評議会(FNC)選挙について、6月30日に選挙人名簿、翌7月1日に選挙関連スケジュールを発表した。投開票日は10月5日となる。今後の主なスケジュールは表のとおり。

表 今後の主なスケジュール

FNCは任期4年、定数40。選挙で選ばれるのは20人で、残り20人は各首長が選任する。首長国ごとの議席数は、アブダビ、ドバイ各8、シャルジャ、ラスアルハイマ各6、アジュマン、ウムアルクワイン、フジャイラ各4。FNCは諮問委員会であり、主な役割として、(1)連邦法案の議論・修正・棄却、(2)連邦政府の予算案の審査、(3)国際条約などの議論、(4)連邦関連全般の議論を担っている。最終的には、各法案はハリーファUAE大統領兼アブダビ首長の承認後、公布される。選挙人名簿には、UAE国籍所有者から前回(2015年)比50.38%増の33万7,738人が選ばれた。選挙人に含まれる女性の割合は前回の49.38%から50.62%に拡大、若者は61.32%となった。

また、6月22日に大統領令2019年1号が出され、女性の代表権を50%に高めるため、評議員の選出方法が一部改正された。各首長は女性に配分する議席数を候補者の発表前に各首長国の議席の半数以下の数で定め、発表しなければならない。その後、選挙で最多得票を得た女性候補者がその議席を獲得、首長は女性評議員が各首長国の議席数の半数になるように選任する。第3期FNC(2015~2019年)の女性比率は20%(8人)。

(山本和美)

(アラブ首長国連邦)

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