大型ディーゼル車用部品の輸入関税が免除に

(台湾)

中国北アジア課

2019年07月11日

台湾の立法院(国会に相当)は7月3日、税関輸入税則の改正案を可決した(2019年7月10日記事参照)。財政部によると、今回の輸入税則改正により、条件を満たした大型ディーゼル車用の輸入部品の関税が免税となる。この措置は、大気汚染防止行動計画に基づき、車両の移動による汚染源を改善し、大型ディーゼル車の買い替え促進を目的としたものだ。免税措置を受けるための条件は、大型ディーゼル車用の輸入部品であること、新車登録と廃車手続きを済ませ、行政院環境保護署による証明書を取得することだ。

中央通信によると、大型ディーゼル車とは、総重量3.5トンを超える貨物車(トラック)、10人乗り以上または3.5トンを超えるバスなどだ。廃棄車両の対象は、工場出荷時期に応じ、第1期(1993年6月30日以前の出荷)から第3期(2006年12月31日までの出荷)の車両となっている(注)。

財政部関務署の新聞稿によると、免税措置の実施期間は発効日から2022年12月31日までで、総統公布から起算して3日後に発効すると説明されている。

(注)大型ディーゼル車の定義や廃棄処分の対象となる車両の出荷時期などの詳細は、行政院環境保護署の「大型柴油車汰舊換新補助辦法」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを参照。

(加藤康二)

(台湾)

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