広東省で在宅医療のインターネット予約開始

(中国)

広州発

2019年07月08日

広東省衛生健康委員会は6月12日、「インターネット+(プラス)医療サービスの試験医療機構の名簿に関する通知」(粤衛通告[2019]1号)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発表、インターネットを通じた在宅ケア予約の実施について認可対象となる医療機関140カ所のリストを公表した。

対象医療機関は、(1)広州市49カ所、(2)深セン市16カ所、(3)珠海市5カ所、(4)仏山市22カ所、(5)中山市10カ所、(6)東莞市17カ所、(7)恵州市10カ所、(8)江門市6カ所、(9)肇慶市5カ所。在宅でリハビリなどのケアが必要な患者は、インターネットで指定された病院の専門家を予約すれば、自宅で専門的な医療サービスを受けられる。

中国国家衛生健康委弁公庁は1月、「インターネット+(プラス)医療サービスの試験地域での実施方案に関する通知」(国衛弁医函[2019]80号)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発表し、北京市、天津市、上海市、江蘇省、浙江省、広東省をサービスの試験地域とした。これを受け、広東省衛生健康委員会は3月に「広東省でのインターネット+医療サービスに関しての実施方案に関する通知」(粤衛函[2019]495号)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発表。省内の試験地域として上記9市で医療機関が認可された。

高齢者などに43項目をケア

サービスを利用できるのは(1)退院後の患者、(2)高齢者、(3)リハビリテーション中や終末期など行動が不自由な患者、(4)妊婦や乳幼児、(5)その他在宅での医療ケアを必要とする患者と定められている。受けられる医療ケアは基礎的な看護ケア、リハビリテーションの管理や補助、高齢者ケアや産後ケアなど43項目になる(添付資料参照)。難病や外傷処理などリスクが高いもの、治療するのに特殊な設備が必要なもの、麻酔薬や放射性薬品など特殊な管理がされている医薬品を使用する場合などは対象外となっている。

試験期間は12月までとなっており、広東省衛生健康委員会は上記の試験地域でサービスの仕組みや管理制度、運用方法を探りながら進めていくとしている。

(朱冬青)

(中国)

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