株式会社越の磯

シンガポールに輸出が実現

株式会社越の磯

福井県福井市
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酒類の製造・販売

<輸出> 対象国・地域:香港、台湾、米国、シンガポール

写真:一期一会 純米大吟醸

海外でも高い評価を得る酒造り

1909年創業の越の磯は、100年以上の歴史を持つ地酒と地ビールの醸造元である。酒の原料には福井県産の米を使用し、醸造スタッフが酒造りから瓶詰め出荷まで、一貫して手作りの良さを追及する。同社の代表的な商品である日本酒「一期一会」、「越の磯」のほか、98年からは地ビール「越前福井浪漫麦酒」の醸造を始めた。福井県産六条大麦100%のコクのある深い味わいを特徴とする地ビールは、2010年に香港の情報誌Weekend Weeklyの日本ビール特集で大手メーカーのビールを押さえて人気第1位に、日本酒「刻がさね十年熟成純米原酒」は、14年のインターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)の古酒の部で金メダルに選ばれるなど、海外でも高評価を得ている。

同社が活用したジェトロの主なサービス・支援

セミナー・講演会参加
貿易投資相談
海外ブリーフィングサービス
商談会参加:ジェトロ食品輸出商談会2012 in ISHIKAWA等、多数

ジェトロ事業を活用して輸出事業本格化へ

国内需要の減少を受け、海外市場への展開を考えるようになった同社は手始めとして、05年に東京で開催された展示会に出展。そこで香港のバイヤーから引き合いがあり、初めて日本酒とビールを輸出することになった。同時期に、商社経由で米国のバイヤーからも引き合いを受けるなど、順調なスタートを切った。

12年頃からは、本格的に輸出事業拡大に乗り出すため、ジェトロの貿易投資相談やセミナー、ワークショップへの参加を通じて海外市場情報の収集や他企業との情報交換を行い、商談に向けたスキルアップを図った。特に、国内で開催されるバイヤー招へい商談会には、海外に出向かなくても世界各国のバイヤーと会うことができ、たとえ成約に至らなくても多くの現地情報を得る貴重な機会であることから積極的に参加した。また、海外出張の際にはジェトロの事務所を訪問し、ブリーフィングを受け、自社の商品が海外ではどのようなレベル(格付け)のお店で販売されるのかといった情報を入手し、販売戦略に役立てた。


香港インターナショナル・ワイン&スピリッツ・フェア

新たな市場であるシンガポールに輸出が実現

14年6月に富山県で開催された商談会に参加し、高品質の日本酒を求めるシンガポールのバイヤーと成約を果たした。また、14年7月に福井県で開催された商談会で出会ったインドネシアとタイのバイヤーとも商談が継続している。今後も国内で開催される商談会にも参加予定だ。

社内では海外市場への期待の高まりから、ますます輸出事業に注力するようになり、周辺企業からも「海外に輸出している酒蔵」として一目置かれるようになった。ホームページを見た海外の観光客が大阪からわざわざ訪ねてくることもある。福井県の原材料で福井県人の手によって丁寧に醸造された酒が、福井県、そして日本の魅力を世界に発信する。

和食ブームに乗り、日本酒をもっと世界へ
専務取締役 礒見邦博 氏

ユネスコ世界無形文化遺産となった和食にあわせて、欧州など新しい市場にも挑戦し、輸出の売り上げ比率を1割から5割程度まで引き上げたい。

ご利用いただいたジェトロのサービス

  • 展示会・商談会への参加
    海外販路開拓のきっかけとなる展示会・商談会への出展をサポートします。
  • 貿易投資相談
    本部(東京)、大阪本部、国内各地の貿易情報センターなどでは、お客様から電話、Fax、E-mailで寄せられるご相談にお答えします。

株式会社越の磯

福井県福井市大宮5丁目8番25号
Tel:0776-22-7711
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従業員:8名 資本金:1,600万円

2015年3月

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