株式会社水生活製作所

アジア・キャラバン事業を活用し、中国で販路開拓

株式会社水生活製作所

岐阜県山県市
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給水栓類、配管継手類、浄水器類の設計、開発、製造、販売、化粧品の製造、販売

<輸出、海外進出> 対象国・地域:中国、米国等

写真:磨水IV(左)、JOWER(右)

米国メーカーへの部品採用が海外取引の始まり

水生活製作所は1954年に早川メッキ工業所として創業、63年に早川バルブ製作所として設立された。設立当初は大手メーカーのOEM生産のみであったが、自社ブランドの製品を作りたいとの思いもあり、20年ほど前から自社で多くの製品を開発・生産し、販売してきた。「水からすてきな生活をつくる」をコンセプトに、浄水器や水栓類とそのパーツ、ガーデニング部品、節水ができる商品シリーズなど多岐にわたる水回りの生活用品を生み出し、いずれも国内でトップクラスのシェアを誇っている。

15年ほど前、東京の小売店で販売していた浄水器部品がたまたま米国メーカーの目に留まり、同社のアジア向け浄水器の部品に採用したいというオファーを受けたことが海外取引のきっかけだった。

同社が活用したジェトロの主なサービス・支援

貿易投資相談
アジア・キャラバン事業

アジア・キャラバン事業を活用し、中国で販路開拓

日本市場に閉塞感が漂う中、水道水が直接飲めない中国での浄水器の販売に可能性を感じた同社は2007年頃から中国市場への本格参入を考え始め、09年には上海に現地法人を設立する。中国での浄水器の販売に必要な中国衛生部の許認可も早期に取得、中国ではまだ認知度の低い浄水器のよさを分かってくれる代理店の発掘に乗り出した。

かねてより貿易投資相談などのジェトロのサポートを受けてきた同社は、10年から5年連続で中国・香港・台湾市場の開拓を支援する「アジア・キャラバン事業」に参加、12年からはアセアン市場を開拓する「アセアン・キャラバン事業」にも3年連続で参加している。中国各地で商談会を行う同事業を利用することで、自社だけではコンタクトできない数多くの有力バイヤーと効率的に出会うことができた。また短期的には成果に結びつかなくても商談会への参加を継続することでネットワークを広げていった。その結果、高級百貨店や富裕層への販路を多く持つ複数のバイヤーと代理店契約を締結した。中国では上海の現地法人のほか、大連や武漢にも輸入代理店を持ち、さらなる代理店網の拡充を図っている。


2014年度アジアキャラバン深セン商談会

直販ルートの構築を目指し、ショールームを開設

また、代理店以外の販売ルートを開拓するため、11年には上海のショッピングモールにショールーム兼販売スペースを設置した。同モールの集客力の低さから同スペースは閉鎖したが、市場調査を徹底して行い、13年に上海の別のモールにショールームを開設した。不動産業者や建築・建材業者に直接商品を見てもらうことで、ブランド力向上と大量受注を目指している。

地道な取り組みの結果、海外での売り上げは全社売上の約3割を占める。中国では日系浄水器4大メーカーの1社と認知されるまでに至っており、発展著しい内陸部からも引き合いがある。

中国では環境悪化に伴い健康志向が高まっており、同社商品へのニーズはさらに高まることが期待できる。代理店との関係も大事にしながら、代理店だけに頼らない自社の販売ルートも確立し、中国での拡販に挑む。

中国での販路をさらに拡大
代表取締役社長 早川 徹氏

まだ市場を開拓できていない北京などの中国北部に注力し、中国での売り上げを伸ばす。

ご利用いただいたジェトロのサービス

  • 貿易投資相談
    本部(東京)、大阪本部、国内各地の貿易情報センターなどでは、お客様から電話、Fax、E-mailで寄せられるご相談にお答えします。
  • 日用品、生活雑貨等の海外販路開拓支援(キャラバン事業)
    中国大陸・台湾およびASEANの各都市で、展示会出展、商談会、商品モニタリング調査、現地市場視察など様々なツールを活用し、日本企業の安心・安全・高品質な日用品、生活雑貨等製品の売込みを支援します。

株式会社水生活製作所

岐阜県山県市東深瀬94-2
Tel:0581-23-4132
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従業員:125名 資本金:7,800万円

2015年3月

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