エンジニアプラスチックで未来を創造

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新生化学工業株式会社

樹脂加工・生産設備開発等で国内評価の高い新生化学工業は、取引先メーカーの移転を契機にアジアに進出。タイでの人脈構築にBSCを活用し、タイを拠点に新たな海外展開を検討している。

滋賀県大津市 <海外進出> 対象国・地域:タイ

技術力に裏付けられた強さ

新生化学工業は、1963年にエアゾール用バルブの開発に成功して以来、エンジニアリングプラスチックの発展と共に成長を遂げ、2008年度の売上実績は36億円に上る。同社の樹脂加工技術、生産設備開発技術、そして精密金型加工技術は、国内の家電業界、自動車業界、医療業界で高い評価を受けている。中でも同社の安全弁付き乾電池ガスケットは電池の品質・性能向上に大いに役立ち、その商品力には定評がある。

初の海外進出は1996年。乾電池ガスケットを主要取引先である大手電機メーカーに納めるため、米国ジョージア州にSHINSEI CORPORATION を設立した。しかし、2005年に主要取引先である同電機メーカーが米国からの生産移転を打ち出し、同社もそれに合わせてアジアへの進出を検討した。

人脈づくりの場としてBSCを活用

2007年12月から3カ月間、BSCタイに入居。入居中は現地法人設立に向けて、BOI(タイ投資委員会)への認可申請、法人登記申請、工業用地選定などを行った。また、BSCのアドバイザーから現地法人設立申請についての具体的なアドバイスを受け、タイでの経営に特に重要な人脈づくりの場として非常に役立った。同時期にBSCに入居していた他の企業からは、情報交換もさることながら、苦労話を共有するなど、精神的に大きな支えが得られた。

タイを拠点に新たな海外展開を

BSC入居期間中に、BOIへの認可申請、法人登記申請、工場用地選定の作業が完了し、チョンブリ県ピントン工業団地にShinsei Molding Co. Ltd.を設立した。タイ工場は、乾電池ガスケットを主力として同社が得意とする車載関係の複合成形品も生産できる工場に育成される方針である。日系企業が多数集積しているタイでは強い引き合いがあり、予想よりも早いペースで工場拡張を行う可能性が高く、JODC(海外貿易開発協会)やAOTS(海外技術者研修協会)の各種プログラムも利用しながら、本社からの派遣はもちろん、現地スタッフの人材育成に力を注いでいる。この様な状況を背景に、将来的にはタイ工場に東南アジアのマザー工場としての機能も持たせる構想がある。

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新生化学工業株式会社

滋賀県大津市蓮池町6-12
TEL:077-524-7101
http://www.shinsei-shiga.co.jp/外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
設立:1963年4月
従業員:210名

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