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日本の食卓から世界の食卓へ

和平フレイズ株式会社

創業62年の歴史を持つキッチン･テーブルウェアメーカーが、アジア・キャラバン事業を通じて香港への販路開拓に成功。

新潟県燕市＜輸出＞対象国・地域：香港

ネームバリューのあるキッチン・テーブルウェア

日本有数の洋食器の産地である新潟県燕市に本社を構える和平フレイズ（1951年創業）は、国内7カ所の営業拠点と海外2つの関連会社、その他のグループ会社を有するキッチン･テーブルウェアメーカーである。

同社は、「食卓からココロ豊かに」を経営コンセプトに掲げ、開発力、営業力、物流力で国内の販路を開拓し、同社の社名及び商品の認知を広めてきた。

同社のマーケティングに裏づけされた商品開発力には定評があり、デザイナーやタレント、海外メーカーとの共同開発によるキッチン用品のプロデュースなども手がけている。

商品は主に百貨店やホームセンターなどの“リアルマーケット”と、ネット通販やテレビ通販などの“メディアマーケット”を通じて販売されており、統合･大型化した物流センターを一括管理することで効率的デリバリーを実現している。こうした長年の取り組みと努力が同社の“ネームバリュー”を築き上げ、のちの海外展開において予期せぬ好影響を及ぼすことになった。

同社が活用したジェトロの主なサービス・支援

2009年頃～	ジェトロ新潟に貿易投資相談
2009年頃	「貿易実務講座」参加
2011年12月	「バイヤー招へい商談会」に参加
2012年4月～2013年2月	アジア･キャラバン事業

突然の海外展開へ

2009年7月、海外への販路拡大をサポートする国際B2Bをマッチングの最大手サイトの営業社員が同社社長を訪問、その場に同席したインターネットショッピング部門の担当者は社長より「マッチングサイトを通じて海外ビジネスの可能性を検討するように」との社命を受けた。担当者は何から着手してよいかわからず、ジェトロ新潟に貿易投資相談を行った。以降、本格的に海外展開に取り組むなかでジェトロを活用するようになり、担当者はジェトロ新潟主催の貿易実務講座や海外バイヤーとの商談会等に参加して貿易実務や商談のノウハウを身に付けていった。また、同社は2012年にジェトロ・メンバーズに加入し、各種サービスを利用するようになった。

マッチングサイトによるメディアマーケットの海外販路開拓がひと段落した頃、同社は、リアルマーケットを求めて2012年4月よりジェトロのアジア･キャラバン事業に参加した。瀋陽や香港などの商談会で約50件の商談を行い、バイヤーや出展企業とのネットワークを広げていった。香港の商談会では3社と成約、帰国後も粘り強くフォローアップして成約にこぎつけたケースもあり、同企業との継続的取引のなかで、受注数も増加している。同社の海外での商品認知度は国内同様に高く、国内販路を丁寧に拡大してきた同社の歴史が“ネームバリュー”となり、海外販路開拓を成功へと導く大きな要因となったといえる。

「2012 年度アジア・キャラバン瀋陽商談会」における商談風景

ASEAN 市場開拓へ

「ジェトロからは、中国ビジネスの進め方を教えてもらい、バイヤーや色々な人々との出会いの場を提供してもらった」と同社担当者は振り返る。

現在、輸出先は16カ国・地域に上り、2013年度は、アセアン･キャラバン事業や海外ミニ調査サービスを活用して、タイやインドネシア、マレーシア、フィリピンへ販路開拓を図っていく計画だ。

ジェトロ担当者からの一言コメント

同社担当者は、年間を通じてアジア・キャラバン事業に参加しながら、国内販路もフォローしなければならない情況だったため、ジェトロ新潟では、効率的な海外販路開拓をサポートできるよう、貿易制度やマーケット情報などの適切な情報提供に努めた。

ご利用いただいたジェトロのサービス

展示会・商談会への参加
海外販路開拓のきっかけとなる展示会・商談会への出展をサポートします。
貿易投資相談
本部（東京）、大阪本部、国内各地の貿易情報センターなどでは、お客様から電話、Fax、E-mailで寄せられるご相談にお答えします。
日用品、生活雑貨等の海外販路開拓支援（キャラバン事業）
中国大陸・台湾およびASEANの各都市で、展示会出展、商談会、商品モニタリング調査、現地市場視察など様々なツールを活用し、日本企業の安心・安全・高品質な日用品、生活雑貨等製品の売込みを支援します。