英国からフォックス国際通商大臣を迎え、「英国進出セミナー」を開催

2017年5月

ブレグジット後も英国はビジネスにオープン

英国リアム・フォックス国際通商大臣訪日の機会をとらえ、ジェトロは2017年5月15日(月曜)、駐日英国大使館国際通商部(英国国際通商省)、ビジネス・バーミンガムとともに、ジェトロ東京本部内で「英国進出セミナー」を開催しました。セミナー冒頭の挨拶に立ったジェトロの石毛博行理事長は、フォックス大臣に歓迎の意を表するとともに、「英国のEU離脱(ブレグジット)に関し、経済関係への影響に不安を抱く人々がいるかもしれないが、世界でも交渉に長けた国のひとつである英国は、納得感のある合意を実現できるだろうと」と述べました。
続いて挨拶に立ったフォックス大臣は、「EU離脱(ブレグジット)後も英国はビジネスにオープンであり、ブレグジットは新たなグローバル・パートナーを得る機会となろう」という、力強いメッセージを発信しました。ジェトロ・ロンドン事務所の坂口利彦所長からは、英国の経済成長の見通し、EUの離脱交渉のポイントやタイムスケジュール感などについて、最新情報が紹介されました。

ミッドランドとバーミンガムの投資環境のを説明

セミナー後半では、ミッドランド・エンジンのマリア・マチャンコセス、およびビジネス・バーミンガムのデビット・フィスケンの両氏が、英国中部に位置して製造業が集積するミッドランド地域およびバーミンガム市の主要産業と投資環境について、それぞれ説明しました。
最後に、堀場製作所自動車計測システム設計の小山聡部長が、ミッドランドへの日系企業進出企業事例として、同地域における日系自動車メーカーによる研究開発投資を取り上げました。その中で小山部長は、電動自動車、IT化、自動運転技術などの進展もあり、ブレグジットによる不透明さは残るとはいえ、日系自動車メーカーによる研究開発投資は、英国政府による投資支援プログラムが決定されたことも後押しする形で旺盛である、との見方を示しました。

ジェトロ石毛理事長の挨拶

フォックス国際通商大臣のスピーチ

ミッドランド・エンジンのマリア・マチャンコセス氏の講演

概要

テーマ 「英国進出セミナー」
英国経済と産業を前進させるエンジン ‐英国の最新情報とミッドランドとバーミンガムの投資環境‐
日時 2017年5月15日(月曜) 14時00分~17時30分
場所 ジェトロ本部5階展示場
主催 駐日英国大使館国際通商部(英国国際通商省)
ジェトロ
ビジネス・バーミンガム
後援 東京商工会議所
参加者数 約100名
内容
  • 14時00分~14時15分:ご挨拶
    • ジェトロ 石毛博行理事長
    • 英国国際通商省 リアム・フォックス大臣
  • 14時15分~14時35分:ブレグジット最新動向と英国の経済展望
    • ジェトロ ロンドン 坂口利彦所長
  • 15時30分~16時15分:バーミンガムの主要産業と投資環境 IT、ライフサイエンス、環境、フード等
    • Marketing Birmingham David Fisken
  • 16時15分~16時45分:日系企業の参入事例 ミッドランドでのビジネスと生活環境
    • 株式会社堀場製作所 自動車計測システム 設計部長 小山聡氏
  • 16時45分~17時00分:質疑応答
  • 17時00分~17時30分:レセプション