ベトナム投資カンファレンスを開催 -合計17件の投資覚書等を交換-

2018年5月

2018年5月31日(木曜)、ジェトロはベトナム社会主義共和国チャン・ダイ・クアン国家主席の訪日機会を捉え、ベトナム計画投資省との共催により、「ベトナム投資カンファレンス -日越双方向交流時代へ-」を開催しました。今年、日本とベトナムが国交樹立45周年という節目を迎える中、双方向の投資、相互補完型のパートナーシップの推進を通じて、両国ビジネス関係を一層拡大させるとともに、新たな領域・高みへ引き上げることを目的としたものです。

基調講演の中でクアン国家主席は、国交樹立後の45年間で日越両国は相互に最も重要なパートナーになったこと、そして、両国のパートナーシップがアジア地域全体の平和と繁栄に貢献することを強調しました。また、日本の投資家に対して、開かれた、風通しの良い、公平な投資環境を提供することを約束しました。

基調講演後のパネルディスカッションには、チャン・トアン・アイン商工大臣、ドー・ニャット・ホアン外国投資庁長官ならびに日本企業およびベトナム企業の代表が参加し、今後ベトナムが向かうべき方向性や、両国の次世代パートナーシップのあり方について、活発な議論が行われました。

また、今回のカンファレンスにおいて、新たにベトナムへ投資する案件に対する投資許可書の交付(3件)、ならびに日本企業による投資案件の覚書等の交換(13件)、ならびに就航許可書発給(1件)が行われました。

なお、ジェトロは昨年6月にも、フック首相を招いた大規模投資カンファレンスを開催し、今年と同様の投資覚書等の交換式を行っています。昨年の交換式で発表された多くの投資案件は、その後の1年間で着実に実行されており、2017年の日本の対ベトナム投資は過去最高額を記録しました。

今回のカンファレンスは、日越双方の政府・企業関係者が600名以上参加しました。併催した交流会(名刺交換会)においても、日越双方の企業関係者が、将来的なビジネス連携の可能性について積極的に意見を交わすなど、今後の両国間のビジネスの飛躍的な拡大が期待されるものとなりました。ジェトロとしても、今回のカンファレンスを一つの契機に、日越双方の投資拡大など一層の経済関係の強化に努めてまいります。

クアン国家主席 カンファレンス会場入りの様子

ジェトロ石毛理事長による開会挨拶

フォトセッションの様子

「ベトナム投資カンファレンス -日越双方向交流時代へ-」概要

日時 2018年5月31日(木曜)
カンファレンス:13時30分~16時00分
名刺交換会:16時00分~16時30分
会場 ホテルニューオータニ
カンファレンス:鶴の間(西)
名刺交換会:edo-ROOM
主催・共催 ジェトロ、ベトナム計画投資省(MPI)
後援 外務省、経済産業省、駐日ベトナム社会主義共和国大使館、一般社団法人日本経済団体連合会、日本商工会議所、ベトナム日本商工会議所
次第
  1. 第1部: オープニングセレモニーおよび協力覚書(MOU)等交換式
    • 主催者挨拶:ジェトロ理事長 石毛 博行
    • 来賓挨拶: 経済産業副大臣 武藤 容治 氏
    • 基調講演:ベトナム社会主義共和国 国家主席 チャン・ダイ・クアン 閣下
    • 投資ライセンス授与および協力覚書(MOU)等交換式
    • プレゼンテーション:ベトジェット会長 グエン・タイン・フン 氏
    • フォトセッション
  2. 第2部: プレゼンテーションおよびパネルディスカッション
    日越企業によるプレゼンテーション
    • 株式会社高島屋 代表取締役社長 木本 茂 氏
    • 株式会社ルネサンス 代表取締役 会長 斎藤 敏一 氏
    • 井上ゴム工業株式会社 代表取締役 井上 雅之 氏
    • FPTコーポレーション 会長 チュオン・ザー・ビン 氏
  3. パネルディスカッション
    パネリスト
    • ベトナム社会主義共和国 商工大臣 チャン・トゥアン・アイン 閣下
    • ベトナム社会主義共和国 外国投資庁長官ドー・ニャット・ホアン 閣下
    • 「日越企業によるプレゼンテーション」登壇企業
    モデレーター
    • ジェトロ理事 佐藤 百合
  4. 第3部: 閉会挨拶
    • 閉会挨拶:ベトナム社会主義共和国 チャン・トゥアン・アイン 閣下
  5. 名刺交換会