南アフリカ発のスタートアップ ‐多面性から生まれた企業が世界へ‐

2019年07月11日

世界中でさまざまなスタートアップが誕生している今、アフリカも例外ではない。中でも、先進的な側面とともに途上国の顔も併せ持つ南アフリカでは、この国の多面性を映した新たなビジネスが生まれている。低所得者層の住宅が密集する地域で社会問題となっている火事の延焼を防ぐため、火災探知機を開発する企業。また、大規模農場でドローンを使って害虫駆除の効率化を図る企業や、工場の生産状況をAIによりデータ解析し、センサーなどを使わずに不良品率を下げる企業。自国で実績を積み、世界へ羽ばたく南アフリカのスタートアップを取材した。

(8分42秒)

テキスト解説を読む

テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。

映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。 薄い青を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。 世界地図の上で回転する、中が空洞になった地球儀から、もうひとつ地球儀が飛び出す。 拡大表示された地球儀の横にタイトルが現れる。 「世界は今ジェトログローバルアイ」

映像説明: スタジオ。 地球儀と世界地図の画像をバックに、女性キャスターが入ってくる。黄色いレースのワンピース姿。

テロップ: 八木 ひとみ(やぎ ひとみ)

八木(やぎ)キャスター: 世界は今、ジェトログローバルアイ。 世界各国でスタートアップが続々と誕生していますが、アフリカも例外ではありません。その中で途上国と先進国、両方の側面を持つ南アフリカでは、この国ならではのスタートアップが世界へ羽ばたこうとしています。 まずは、途上国向けに事業を展開するスタートアップをご紹介します。

テロップ: 南アフリカ発のスタートアップ ‐多面性から生まれた企業が世界へ‐

映像説明: はるか遠くに高層ビル群を望む、緑あふれる広大な住宅街。うっそうと葉をつけた背の高い木々(きぎ)のあいだから建物の屋根がのぞく。手前には、茶色い屋根にグレーの壁の2階建ての商業施設。駐車場に建てられた看板には、一番上に「Hyde Park Lane」と書かれ、その下にテナントの名前が並んでいる。その脇に、中央分離帯を挟んで片側2車線の大きな道路が、木々(きぎ)のあいだをまっすぐ走っている。画面左下の四角い枠内にアフリカ大陸の地図のイラスト。南アフリカは、アフリカ大陸最南端の国で、北はナミビア、ボツワナ、ジンバブエなどの国々(くにぐに)と国境を接し、南西部は南大西洋、南東部はインド洋に面している。

ナレーション: 民主化から今年で25年目を迎えた南アフリカ。

映像説明: 近代的なビルが立ち並ぶ市街地。右手には、10階ほどの高さのクリーム色(いろ)の建物があり、その奥に40階ほどの高さの工事中の高層ビルがある。道を挟んで左隣には、全面ガラス張りのビルがあり、脇のスペースに黄色い棒を20本ほど立てた形のオブジェが置かれている。 その隣には、丸くせり出した壁にベージュや灰色、黒の三角形を並べた、幾何学模様のデザインのビルが建っている。 むき出しの土(つち)の上に、仮設トイレのような、扉のついたプラスチック製の緑の箱が置かれている。隣の一段高い場所には屋根にトタンの板がかぶせられた、簡素なレンガ造りの小屋が建っている。3つある入口の右端は扉がなく、中は狭い個室になっており、塗装が剥がれた壁には扉のない小窓(こまど)がついている。中央と左の入口には、ペンキがほとんど剥げた板張りの扉が取り付けられている。 小屋の右手には舗装されていない細い道。両側には所々破れた金網のフェンスが張られ、水色やグレーのトタンでできた小屋が並んでいる。

テロップ: ヨハネスブルク

ナレーション: 今もなお貧富の差が残り、この国、最大の都市、ヨハネスブルク中心には、近代的な建物が立ち並ぶ一方、旧市街の付近には、低所得者が暮らすトタン屋根の民家が密集している。

映像説明: むき出しの土(つち)の上に、簡易トイレのような形の緑と水色のプラスチック製の縦長の箱が並んでいる。すぐ脇には、錆びたトタンの板が投げ出してある。縦長の箱の前は広場になっており、奥には緑の屋根と窓の付いた平屋建ての建物や、赤茶色のトタンでできた切妻屋根の大きな建物が建っている。左手の細い道を挟んだ向かいには、青や茶色のトタンでできた小屋が並び、建物の周囲が金網で覆われている。突き当りには、細い電柱が2本立っていて、左右の道沿いにもトタンの小屋が続いている。

ナレーション: こうした集落で、社会問題になっているのが、火災。

映像説明: 青空の下(もと)、一面に広がるトタン屋根の街を走る車の車窓から望む。ガードレールの脇に細い川があり、対岸の幅の狭い土手に沿って、グレーの縦格子(たてごうし)のフェンスが設置されている。フェンスの奥の土地は川よりも低い。灰色や青のトタン屋根の小屋がぎっしりと立ち並び、はるか遠くには山が霞んでいる。画面下段には「you pass by huge informal settlements」と表示されている。 トタン屋根が密集する住宅街。奥には茶色いトタンが綺麗に敷かれた切妻屋根の小屋が集まっており、手前には、さびた青いトタン屋根の簡素な小屋が立ち並ぶ。一番手前の小屋の前には、大きな目のアニメキャラクターが描かれたタオルや、黄色(きいろ)や紫の洗濯物がロープに通して干してある。十数個のパラボラアンテナが同じ方向を向いて、あちこちの屋根に取り付けられている。家のあいだにはたくさんの電柱が立ち、電線がクモの巣のように張り巡らされている。 画面下段には「and you can see even the result of a recent fire.」という字幕が表示されている。 室内。芯が黒くすすけた白いろうそく。「LION」と書かれた白いマッチ箱をすると、マッチ棒にオレンジ色の火がつく。 薄暗い部屋の中。壁に取り付けられた棚の上に白いマッチ箱と白い花柄のろうそく立てが置かれ、火が灯った長いろうそくが1本立っている。傍らには、黒いヘアバンドをつけた女性が本を読んでいる。塗装されていないむき出しの壁には、白い服を着た女性の写真や、英語で書かれた証明書のような紙が何枚も貼られている。画面下段には 「It’s(イッツ) what they use(ユーズ) the light.」という字幕表示されている。(映像提供 Lumkani(ルンカニ))

ナレーション: いったん火災が起きると、隣の民家に飛び火して、2次災害を起こし、大惨事になるケースも珍しくないという。

映像説明: 壁に取り付けた白い看板の前。看板には、上部に隙間の空いた緑色(みどりいろ)の三重丸の中心に赤い炎の形が描かれたマークに、「LUMKANI(ルンカニ)」、「SAFER TOGETHER」と書かれている。左手にある部屋には、木目調の天板のテーブルと、黒いイスが3脚置かれている。梁がむき出しの天井から金属製の棒が伸び、先端の電球に明かりがともっている。白い壁に取り付けられたホワイトボードは、手書きの文字で埋まっている。

テロップ: ルンカニ Lumkani(ルンカニ)

ナレーション: 火災から人命や財産を守るための探知機を作るスタートアップが、2014年に生まれたルンカニ。

映像説明: 白いテーブルが置かれた部屋で、黒いシャツを着てひげを生やした男性が、手のひらサイズで水色の正方形の器具を左手に持ち、インタビューに答える。 背後の窓の向こうには、木目調の天板のテーブルと黒いイスが置かれた部屋がある。

テロップ: ルンカニ デイビッド・グラックマン 社長

グラックマン社長・英語: その探知機は、顧客の保険としてリスクを軽減する。 住む人たちの命と家財を火災から守る役割を担っている。

映像説明: 中央にドーム型の突起が付いた水色で正方形帆の器具の写真。厚みが2~3(に、さん)センチほどの正方形で、中央の突起の左側には、電球のイラストと、乾電池にバツ印(ばつじるし)がついたイラストが描かれている。右側には押しボタンがついており、人差し指で丸いボタンを押すイラストが描かれている。上部には円の中にダイヤの形のデザインの網目が開いて(あいて)いる。下の部分は電池入れのフタとなっており、「LUMKANI」(ルンカニ)と彫られている。機械の底の部分には、小さなネジ穴の開いた(あいた)突起がついている。

ナレーション: このシンプルな商品が、火災探知機。

映像説明: 薄暗い室内。ピンクの服を着た人の両手の上に、小さな青い火災探知機が載せられている。 つるりとした長方形で、上部には「LUMKANI(ルンカニ)」と書かれ、中央部には、ルンカニ社のマークである三重丸の形の溝がある。中央の炎の部分には小さな丸いライトが付いており、その上にはたくさんの小さな穴が開いている(あいている)。中央の右側には「TEST/MUTE」と書かれていて、側面にはボタンがついている。下部の左側には炎の中のライトが光を放っているイラスト、右隣りにイコールのマーク、右側にはバツ印のついた乾電池のイラストが描かれている。器具の上下にはネジ穴がついた突起がついている。画面の下段には、「And the Lumkani(ルンカニ) fire detector is a(ア) rate-of rise heat detector」という字幕が表示されている。 薄いピンクの壁の部屋。隙間が開いた(あいた)板張りの天井のすぐしたの壁に、青い火災探知機が取り付けられている。 花柄の布が掛けられたテーブルの上に赤いコンロが置かれ、ステンレス製の鍋が載っている。 青地に黄色い柄(がら)の入った布を頭に巻き、ピンクのトップスを着た女性が、微笑みながら鍋をかき混ぜる。画面の下部には、「that’s(ザッツ) specifically designed to prevent the spread of shack fires.」という英語の字幕が表示されている。 青い火災探知機が、薄いピンクの壁にネジで留められている。中央にある小さなライトが赤く点滅している。画面の下部には、「It is a(ア) small device that can be installed in your home.」という字幕が表示されている。(映像提供 Lumkani(ルンカニ))

ナレーション: この商品を、家の壁や柱に取り付けるだけ。工事の必要もなく至って簡単。

映像説明: 壁のイメージ。コンピューターグラフィックスのオレンジ色(いろ)の矢印が、壁沿いに下から上に向かって延びていく。床の近くには黒い煙が立ち込め、上に昇る矢印の下の方が、かげろうのようにゆらめいている。矢印が青い火災探知機の近くを通ると、火災探知機から、コンピューターグラフィックスのオレンジの輪が波紋のように次々に現れては消える。 ピンクの服を着た女性がシルバーの細い棒のようなもので、鍋の中身をゆっくりとかき混ぜる。 暗い部屋のなかで炎が揺らめいている。画面の下部には、「It measures the rate of rise of temperature in a(ア) home」、「and if it detects a(ア) condition that would suggest that there’s(ゼアズ) a(ア) dangerous fire」という字幕が表示されている。 部屋の薄い板壁に、青い火災探知機がネジで留められている。開け放たれた扉から、外の光が差し込んでいる。壁の前に置かれたグレーのソファーに、ピンクのトップスを着た女性が腰掛け、茶色のシャツと赤いズボンを履いた小さな子どもを膝に載せている。画面の下部には、「It sets off an alarm to alert the people in the home.」という字幕が表示されている。 タイヤや石などで重しをしたトタン屋根の小屋が建つ一角を上空から望む。16件ほどの小屋のうち、10件ほどの屋根に、コンピューターグラフィックスで、ルンカニ社の三重丸のマークが映し出され、点滅している。中央の黒いトタン屋根の小屋から火の手があがり、コンピューターグラフィックスの赤い輪が波紋のように次々に現れる。赤い輪は外に向かって大きく広がり、「60m」と書かれた白い輪に達して消える。白い輪の中にあるルンカニ社のマークはすべて点滅している。白い輪の外側にもルンカニ社のマークのついた家はあるが、点滅はしていない。画面の下には、 「The device will spread that alert to all neighboring devices within a 60‐meter (シックスティーミーター) radius. This creates a(ア) community‐wide alert.」という字幕が表示されている。(映像提供 Lumkani(ルンカニ))

ナレーション: この探知機と集中監視する端末をIoT(アイ オー ティー)で結ぶ。火災が起きると探知機内部のセンサーが熱を感知し、半径60メートル以内のユーザーの携帯電話に連絡がいく仕組みだ。

映像説明: トタンの天井とクリーム色(いろ)の壁の部屋。開け放たれたドアの横には、白とベージュのチェック柄の布が掛けられたテーブルが壁沿いに置かれている。テーブルの上には、鍋を置いた5段のラックや、紺色の電気ケトル、パン、青い容器、黒のコンロが置かれている。壁の上部には青い火災探知機が取り付けられている。紫にピンクの模様が入った布を頭に巻き、緑のストライプ柄のトップスを着た女性が、火のついたマッチを持った手でコンロの上のやかんを持ち上げる。 クリーム色(いろ)の壁に取り付けられた青い火災探知機。少し汚れが付いている。 薄暗い室内。ひし形の枠の中に花が描かれた茶色の壁紙の上に、青い火災探知機が取り付けられている。画面の下部に「Currently, we have approximately 2,500 devices out in the field」という字幕が表示されている。 別の家の中。木製の棚の上にはステンレス製の鍋が置かれている。棚のガラス戸の中には「MANDELA」と書かれたDVDケースや、何も書かれていない黒いDVDケースが5枚ほど重寝て 置かれ、その上にDVDのディスクが数十枚積み重ねられている。棚の脇の白い壁には青い火災探知機が取り付けられ、中央のライトが赤く点滅している。 薄暗い室内。黒いインクで「418 INCHES」とスタンプされた板壁に、ライトが点滅する青い火災探知機が取り付けられている。 クリーム色(いろ)の壁に設置された青い火災探知機。2枚の薄い壁のあいだに隙間が開いて(あいて)いる。画面の下部に「And in the next few months we have a pipeline for a few thousand more devices.」という字幕が表示されている。(映像提供 Lumkani(ルンカニ))

ナレーション: そのビジネスモデルは、ユーザーに火災探知器を無料で配り、保険も付いて、1ヵ月、およそ500円を払ってもらうというもの。

映像説明: ガラス張りのドアのついた部屋のある室内。ガラス張りのドアの左側の白い壁には、上に隙間のある緑色(みどりいろ)の三重丸の中心に赤い炎のイラストが入ったルンカニ社のマークの立体看板が掲げられている。ドアの奥には、モニターを見つめる男性の姿がある。 ドアの右手には、隣接する高層ビルや街並みを見渡す窓が連なる。窓の下はレンガ造りの腰壁になっていて、窓際に棚のようなスペースが設けられ、黒い電子レンジやシルバーのポット、ビニール袋に入った印刷物などが置かれている。右手の窓際には、ノートパソコンやモニターなどが置かれたデスクが3台並べられ、右端の2台には、眼鏡を掛けた黒いシャツ姿の男性と、フード付きのパーカーを着た男性がノートパソコンに向かっている。

ナレーション: 自国でのビジネスの経験を生かして、同じような住宅事情を持つバングラデシュには、すでに進出。今後、更にビジネスを拡大する予定だという。

映像説明: 白いテーブルが置かれた部屋。ひげを生やした(はやした)グラックマン社長が、青い火災探知機を手に持ちながらインタビューに答える。

グラックマン社長・英語: 今後はサブサハラアフリカ、ラテンアメリカ、東南アジアなどもターゲットに考えていて、 11億人もの可能性のある市場を狙っている。

スタジオの八木(やぎ)キャスター: 続いて、最新技術を使い、アフリカを飛び出して先進国市場で農業(のうぎょう)や製造業などの効率化を図るスタートアップをご紹介します。

映像説明: 緑が豊かな山と穏やかな海に囲まれた市街地。小高い山の中腹から平地(へいち)に向かって、 住宅やビルが密集している。海(うみ)の向こうには灰色の陸地が霞んでいる。画面左下の四角い枠に南アフリカの地図のイラスト。北東の内陸部にはヨハネスブルクがあり、赤い丸印で示されている。ケープタウンは南西部に位置する海に面した都市で、赤い星印で示されている。

ナレーション: 南アフリカ、第2の都市、ケープタウン。

映像説明: 太陽の光が降り注ぐ広大な農地。何列(なんれつ)もの畝が作られた農地には、葉をつけたばかりの木々(きぎ)や、たくさんの葉をつけた木々(きぎ)が等間隔に植えられ、遠くの丘まで広がっている。農道の上に伸びる送電線は丘の向こうにまで続いている。丘の右手には大きな池があり、池の向こうには高い山が連なっている。広大な農地の上空を、白いドローンがプロペラを回しながら飛んでいる。 s ナレーション: この地から農業(のうぎょう)の効率化を図るシステムが生まれ、世界の農業先進国で採用されている。

映像説明: 青空の下(もと)、日光を浴びて建つコンクリート造りのグレーのビル。4階ほどの高さで、上部の壁面の左端には「Aerobotics」(エアロボティックス)と書かれた白い立体看板が、右端には青地に白でアルファベットの「A」がデザインされた円形の看板が取り付けられている。ビルの窓の一部は白いロールスクリーンが下ろされている。建物の横にある上り坂の道路には、シルバーの車が建物に向かって斜めに駐車され、大きな街路樹が車道に覆いかぶさるように枝を伸ばしている。

テロップ: エアロボティックス Aerobotics(エアロボティックス)

ナレーション: そのシステムを開発したのは、2014年に誕生したスタートアップのエアロボティックス。

映像説明: 木製の円いテーブルの上に、白い汚れがついた黒っぽい飛行機の模型のようなものが置かれている。機体は丸みを帯びたプラスチック製で、先端部分は黒いビニールのような素材になっている。ボディーの中央には青と白に塗り分けられた「Aerobotics」(エアロボティックス)のロゴが貼り付けられている。翼の一部は、飛行機のフラップのように上下に動くようになっている。

ナレーション: この企業は、害虫駆除の作業の効率化に役立つソフトと、高感度カメラを搭載したドローンを開発。

映像説明: 上空から見下ろす広大な農地。黄緑(きみどり)や深い緑に色づいた農地が、あぜ道で区切られている。画面左からコンピューターグラフィックスの白い縦線が現れ、右方向に移動していく。白い縦線が通ったあとの農地は、不規則な形で赤や黄色(きいろ)、薄い紫に塗り分けられていく。画面の上部には「SAT NAV /// IMAGE PROCESSING(エスエーティー エヌエーブイ イメージ プロセシング)」の文字が現れ、その下には「input」などと書かれたプログラミングのコードが映し出される。 上空から見下ろした別の農地。丸く刈られた木々(きぎ)がびっしりと、碁盤の目のように等間隔に並んでいる。画面中央にコンピューターグラフィックスの横長の枠が現れ、等間隔に並んだ木々(きぎ)の一部にピントを合わせる。長方形の枠の外は半透明となり、木々(きぎ)がうっすらと映っている。枠の下部には「AREA SCAN /// IN PROGRESS…(エリア スキャン イン プログレス)」の文字。枠の右横には歯車とりんごのマーク、バッテリーを表す円柱のマークが表示されている。

ナレーション: このドローンを飛ばし、上空から農作物の発育状態を木1本単位で観察、害虫を駆除する必要がある木を知らせるサービスを提供している。

映像説明: 上空から撮影され、均等に並んだ緑の木々(きぎ)が、スマートフォンの画面に映し出されている。手前の農地には、植えたばかりの苗のような、あまり葉のついていない作物が並び、そのうちの10本ほどの畝が、コンピューターグラフィックスのL字形(えるじがた)の枠に囲まれて半透明に表示されている。枠に囲まれていない箇所には、コンピューターグラフィックスの白い輪が6個表示される。画面の左下には白い文字で「Google」の表示があり、右側には3つの円形のボタンが並んでいる。スマートフォンを持つ手が画面をスクロールすると、画面右端の一角に、にじんだオレンジや緑色(みどりいろ)などで表されたヒートマップが表示される。紺色の円の中に白字でプラスが書かれたボタンをタップすると、上部に英語で「Add a note(アド ア ノート)」と書かれた画面に切り替わる。左端の紙と鉛筆の絵の下には「Note」と書かれ、右隣にある虫の絵の下に「Pest」、その隣の小さなイボが付いたボールの絵の下に「Disease」、右端の双葉の絵の下には「Weed」と書かれたメニューが並ぶ。スマートフォンを持つ手が虫の絵をタップすると、「SELECT PEST」と書かれた画面に切り替わる。一番上には、「Count」と書かれ、数字の「0」の左に薄いグレーの円の中に白いマイナスの記号、右には黄緑の円の中に白いプラスの記号のついたボタンがある。その下には、虫眼鏡の絵の横に「Search pest」と書かれたテキストボックスと、「Looper」「Ants」などと書かれた十数種類の害虫のリストがラジオボタンと並んで表示される。

ナレーション: スマートフォンなどのアプリを使って効率よく回れるルートが表示されるので、あとは指示通りに動くだけ。農家の作業の効率化と負担軽減につながっているという。

映像説明: 白いレンガ造りの壁の部屋。白いロールスクリーンが下ろされた窓の隙間から、外の光が差し込んでいる。黒いTシャツを着た男性が椅子に座り、飛行機型のドローンを前に身振りを交えてインタビューに答える。

テロップ: エアロボティックス 共同創業者 ベンジャミン・メルツァー さん

メルツァーさん・英語: この木には害虫がいるので、農薬を使用する必要があるが、 こちらの木には必要ないといったことが判定できる。これが精密農業だ。

映像説明: 緑の木々(きぎ)に囲まれた広大な農地を、上空から見下ろした画像。植え付けられた作物が列を 作り、曲線を描いて並んでいる。コンピューターグラフィックスで作られた緑、黄色(きいろ)、赤の丸い点が、植え付けられている作物の1つ1つに重なっていく。画面左端には、英語で「COUNT /// STATUS」、「COLOUR KEY」の文字とそれぞれ情報が表示される。画面左下には緑、黄色(きいろ)、赤の六角形のコンピューターグラフィックスが縦に3つ並び、緑の六角形には「HEALTHY」、黄色(きいろ)の六角形には「UN‐HEALTHY」(アンヘルシー)、赤の六角形には「CRITICAL」と書かれている。画面の下部には白い縦棒グラフのような模様が現れ、丸い点の動きに合わせて上下に波打っている。 作物が植えられた農地を上空から見た映像に、コンピューターグラフィックスの縦横(たてよこ)に直角に交わった白い線がかぶさる。縦横(たてよこ)の線が交わった角(かど)の中心には、六角形が配置されている。縦横(たてよこ)の線が2つに分岐して、それぞれが別の作物に焦点を当てる。焦点を当てた六角形の1つが回転しながら赤く変化し、映像がズームして大きくなる。 紫色の葉の拡大映像。粘り気のある黄色い粘菌(ねんきん)がアメーバのように広がっていく。画面に、丸い玉が3つつながったようなコンピューターグラフィックスのイラストと白い文字で「TYPE 02 + + +」と書かれたデータ画面がかぶさる。早送りの映像が木の幹を映し出す。黄色い粘菌(ねんきん)が、木についた白いカビのようなものを飲み込みながら、どんどん広がっていく。 画面の右上には、「TYPE 02 + + +」のイラストの右に、でこぼこのついた丸い玉のイラストと 「TYPE 01 ‐ Neg(タイプ ゼロイチ ハイフン エヌジー)」と書かれた白い文字が並んで表示され、プログラミングのコードのような文字が上から下へ流れていく。

テロップ: 精密農業 発育状態が違う農作物や土壌などのデータを解析し 適した栽培を行う

ナレーション: 個々の発育状態が違う農作物や土壌などのデータを解析して、それに適した栽培を行う精密農業は、農業先進国のドイツやオーストラリアなどで進んでいる。

映像説明: 木の生えた農地を上空から見下ろした映像にコンピューターグラフィックスの映像が重なる。1本の木の上に、六角形の線の中に、その線を広げるように五角形を3つ組み合わせた半透明の十二面体(じゅうにめんたい)かぶさって表示される。中心から白い円が3つ現れ、十二面体(じゅうにめんたい)のラインに沿って移動していく。十二面体(じゅうにめんたい)と白い円とともに木が消 え去り、地面の上に黄緑の三つ葉のイラストが現れる。 ミドリムシのようなだ円形(だえんけい)の生物が縦横無尽に動き回る映像から、透き通った緑のアブラムシの親子が10匹ほど集まっている映像へと変化する。画面中央には、芋虫が十数匹集まったようなイラストと、雫のイラストがコンピューターグラフィックスで示されている。アブラムシがどんどん小さくなり、ほとんど食い荒らされ、50個ほどの小さな卵がついた葉っぱの映像に変わる。映像が逆再生し、食い荒らされる前の姿に戻っていく。途中で現れた細長い小さな黒い虫が消え、卵が消え、葉っぱが完全に元の姿に戻る。 画面左下の角部分(かどぶぶん)にだけ線がある四角い枠の中に、白い芋虫のイラストと白い文字で「INFECTION」の文字が現れ、赤く点滅する。

ナレーション: この企業は自国で培ったサービスをこれらの国々(くにぐに)などで展開している。

映像説明: 白いロールスクリーンが下ろされたオフィス。中央にはモニターやノートパソコンが置かれた大きな白いテーブルがあり、観葉植物が植えられた木のプランターで数席ごとに区切られている。あごひげを蓄えた黒いTシャツ姿の男性や紺色のTシャツを着た男性が横に並んで座り、眼鏡をかけた男性が向かいに座って仕事をしている。 日光が差すオフィスの一角。ノートパソコンやモニター、紙の資料、スマートフォンなどが置かれたテーブルに、白い長袖のシャツを着た男性が座ってノートパソコンを見つめている。 向かいにはデニム地(でにむじ)のジャケット姿の男性とロングヘアーの女性が、イヤフォンやヘッドフォンをつけて仕事をしている。2人の後ろにはワイングラスやタオルが並んだ棚が置かれている。棚の後ろには、青いパーティションがあり、びっしりと文字が書かれた白いホワイトボードが置かれている。奥には黄緑のじゅうたんを敷き、白い椅子が3脚置かれた部屋がある。通路を挟んで隣のエリアにも、たくさんの観葉植物が植えられたプランターで区切られた、数台の白いテーブルが置かれている。黒いヘッドフォンを耳に着け、薄いピンクのシャツを着た男性がパソコンで作業し、耳にイヤフォンをし、あごひげを生やして、眼鏡をかけた男性はノートパソコンの画面を見ながらメモを取っている。

ナレーション: 創業当時は、ドローンや搭載するカメラの開発・製造を自社で行なっていたが、現在は、ハードウェアとシステムを開発し、製造は中国などの他国に委託しているという。

映像説明: 白いレンガ造りの壁の広いオフィス。ノートパソコンやモニターが置かれた白いテーブルが3ヵ所に分かれて並べられ、6人ほどの社員が仕事をしている。中には眼鏡を頭の上に載せ、ピンクのTシャツを着てノートパソコンに向かう女性や、白と黒のベースボールキャップをかぶり、耳にイヤフォンをし、黒いTシャツを着てノートパソコンに向かう男性の姿もある。 ベースボールキャップをかぶり、耳にイヤフォンをつけて、黒いTシャツを着た男性が、ノートパソコンのキーボードを操作している。デスクの上にはスマートフォンやサングラスなどが置かれており、傍らには手書きの文字が書かれたノートが開かれている。

ナレーション: しかし、ハードウェアの技術は、日々進化しているため、技術力がある外国企業との連携に魅力を感じているとメルツァーさんは話す。

映像説明: 白いレンガ造りの壁の部屋。白いロールスクリーンが下ろされた窓の隙間から、外の光が差し込んでいる。飛行機型のドローンを前に、黒いTシャツ姿のメルツァーさんが身振りを交えてインタビューに答える。

メルツァーさん・英語: ハードウェアに関しては、ドローンとセンサー、そして搭載カメラの製造だ。

映像説明: 白いレンガ造りの壁の部屋。白いロールスクリーンが下ろされた窓の隙間から、外の光が差し込んでいる。グレーのジャケットを着た男性が、白いテーブルの上にノートを置き、黒いTシャツを着たメルツァーさんと右手にペンを持ちながら話をしている。メルツァーさんの前には、飛行機型のドローンが置かれている。グレーのジャケット姿の男性の前には、短髪のグレーヘアの男性が座っている。

ナレーション: 最新技術を取り入れ、さらなるサービス向上を目指したい考えだ。

映像説明: グレーと白のツートンカラーのビルや、ガラス張りのビルなど、近代的な建物が立ち並ぶ市街地の通り。赤や緑の葉をつけた街路樹が道路に向かって枝を伸ばし、路肩には数台の車が駐車している。片側1車線の通りを、レクサスのロゴの入った車や白いベンツなど、さまざまな車種の車が通り過ぎる。道路の左奥の歩道には、大勢に人々が歩いている。

ナレーション: 一方、南アフリカはトヨタやフォード、ベンツなど、世界の自動車メーカーの生産拠点のほか、鉄鋼業も盛んで、製造業も重要な産業の一つだ。

映像説明: 駐車場を囲んでLの字型に建つ3階建てのレンガ造りの建物。建物の各階には外階段につながる通路が設けられ、シルバーの柵が取り付けられている。正面の切妻屋根の建物の3階部分にはガラス張りの扉があり、 その上に青の文字で「dataprophet」と書かれた、白の立体看板が掲げられている。2階には、「AFRICAN BUSH CAMPS」と書かれた看板が掛かっている。4台の車が置かれた駐車場の脇に は白いパラソルが3本並び、その下に置かれたテーブルと白い椅子があるスペースであごひげを生やした男性が座って話をしている。 外階段の脇にあるオフィスの一室。広い室内に、ノートパソコンやモニターが置かれた、大きな白いテーブルがたくさん並んでいる。17人ほどの男女が向かいあって座り、仕事をしている。奥には、黒い壁があり、コンピューターの画面のようにプログラミングのコードが描かれている。壁の右手には、中央部分がすりガラスになっているガラス張りの部屋があり、ホワイトボードが取り付けられている。

テロップ: データ・プロフェット dataprophet

ナレーション: 工場の生産効率を上げるためのスタートアップが、2014年に産声をあげたデータ・プロフェット。従業員、40名の企業だ。

映像説明: グレーのTシャツを着て眼鏡をかけ、耳にイヤフォンをした男性が、ノートパソコンとモニターに映ったプログラムのコードを見ながら、マウスを操作している。 黒いキャップをかぶり、グレーの半袖のシャツを着て、耳にイヤフォンをした男性が、デスクに置かれたノートパソコンを真剣な顔で見つめる。パソコンの脇には水の入ったグラスや白いカップ、スマートフォンなどが置かれている。

ナレーション: この企業が開発したシステムは、工場で生産する製品の不良品を少なくすることができ、生産効率の向上につなげるものだという。

映像説明: チャコールグレーのドアと中央部分がすりガラスになっているガラス張り(ばり)の部屋で、白いワイシャツを着て髪を横分けにした男性がインタビューに答える。

テロップ: データ・プロフェット 共同創業者 フラン・クロニエ さん

クロニエさん・英語: 当社が最も長く取引している企業の一つは、 このシステムを使って、不良品率を0パーセントにつなげている。

映像説明: 紺色の文字で「Top Parameters Report 1(トップ パラメーターズ リポート イチ)」と題されたパソコンの画面。期間を入力する項目の隣に検索ボタンがある。その下には黒の文字で、「1. table authority 1556200660.9449682」「2 significant help(シグニフィカントヘルプ) 1556200660.940586」「3 garden election 1556200660.943541」と書かれた項目があり、それぞれの項目には数字が書かれた帯グラフのような図と、赤の数字が入った折れ線グラフが表示されている。人差指型のカーソルが画面上を素早く動く。右隣には、紺色の文字で「Top Parameters Report 2(トップ パラメーターズ リポート ニ)」と書かれた画面があり、期間を入力する項目の下には黒の文字で「1. walk dinner order 156200660.9452877」「2. her usually any 1556200660.9432452」と書かれた項目と、それぞれの項目には数字が書かれた帯グラフのような図と、赤の数字が入った折れ線グラフが表示されている。 紺色の文字で「Top Parameters Report 2(トップ パラメーターズ リポート ニ)」と題されたパソコンの画面。期間を入力する項目の隣に検索ボタンがある。黒の文字で「1. walk dinner order 1556200660.9452877」と書かれた項目には、帯グラフのような図や折れ線グラフのほかに、赤や青に塗り分けられた棒グラフが表示されている。棒グラフの横には紺色の文字で「Feature Importance Rating」などと書かれた情報と数字が示されている。

ナレーション: 彼らが開発したシステムは、AI(エーアイ)を使って不良品を少なくするもので、センサーやカメラなどを使わないのが最大の売りだ。

映像説明: 黒の文字で「4. benefit protect 1556200660.9418123」の項目と、折れ線グラフ、棒グラフなどの情報が表示された画面。ほかの情報と同様にグラフなどが表示されている。

ナレーション: ここで重要なのは、ユーザーが日々、工場で記録していた、製造時間や温度、製造場所や材質などのデータだ。

映像説明: 黒の文字で「1. walk dinner order 1556200660.9452877」と書かれた情報画面のあとに、さまざまな項目の帯グラフを並べた画面に切り替え表示される。画面をスクロールしながら、グラフの内容を説明するように、矢印のカーソルが素早く動く。

ナレーション: システムに入力した過去のデータをAI(エーアイ)が解析し、その日に合った工場の製造機械の設定をオペレーターに知らせる。

映像説明: モニターの映像。黄緑のタオルの上にくびれがある黒い筒が置かれる。黒い筒のあちこちに、コンピューターグラフィックスの緑の枠がいくつも現れ、「defect: 99%」などの文字が表示される。黒い筒のさまざまな箇所に緑の枠が現れては消え、おのおのの枠の位置で「62%」や「100%」など、数字が表示される。 タオルの上に手のひらサイズのコイルを手に持ちながら映す。コイルの一ヵ所に緑の枠が現れ、「defect: 99%」と表示される。別のコイルを手に持って映すと、コイルの傷や手の爪にも緑の枠が現れ、「defect: 81パーセント」などの数字が表示される。

ナレーション: 加えて、製品の品質チェックは、タブレット端末で行うことができる。このシステムは、自国だけでなく、すでにヨーロッパや北米などの地域で採用されている。

映像説明: ブラインドが下ろされた明るい部屋。ブラインドの隙間から光が漏れている。白いテーブルの前には白いワイシャツを着たクロニエさんが座っている。ノートパソコンのキーボードをたたき、モニターの下に付いていたピンクの付箋を取り除く。

ナレーション: 今、この企業が市場として力を入れているのは、日本だという。

映像説明: チャコールグレーのドアと中央部分がすりガラスになっているガラス張りの部屋で、クロニエさんがインタビューに答える。

クロニエさん・英語: 日本の大手ゲーム会社とビジネスをしたことがある。 どこかは言えないが、(日本企業(にほんきぎょう))数社とビジネスを始める予定だ。

映像説明: 白いヨットや青い船が数多く停泊している、波の穏やかな港。周囲には、パラソルを並べた船着き場や3階建ての建物、10階ほどの建物などが並んでいる。中には建築中の15階ほどの高さのビルもある。船着き場の先端にはチェーンの柵が設けられ、岸壁にはフェンダーのタイヤがぶら下がっている。船着き場の脇の道には、黄色い柵が設置され、リュックを背負った人々が歩いている。波止場の奥には高層ビルの建つ街があり、その先には山頂がなだらかな、巨大な灰色の岩山がそびえ立っている。 白いパラソルが並ぶ歩道。ベビーカーを押した男女や、赤いシャツに黒いキャップをかぶった男性など、多くの人々が行き交っている。右手のパラソルの下には大勢の人々が集まっており、道を挟んで向かいには、白い屋根のガラス張りの小さなレストランがある。レストランの後ろには、白い柱が何本も立つ、白と青に塗り分けられた建物が左右に広がっている。 大きなガラス戸が開け放たれた、白い壁の建物の外観。ドアを入って正面の壁の上部には、食べ物の写真が入った縦長のパネルがずらりと並んでいる。 ガラス戸の左横の窓際には、天井から吊るされたオレンジのライトの下で食事をする男性の後ろ姿がある。外側の白い壁には禁煙マークの看板が掲げられ、その前に置かれた茶色のテーブルで、ショートカットの女性が食事をしている。テーブルの前には、長方形の石が階段のように数段積み上げられ、黒いジャケットを着た男性や、紙パックの飲み物を飲むロングヘアーの女性が腰かけている。女性のそばには、紺のシャツを着てピンクのポシェットを斜めがけにした幼い女の子が立っている。男性の周りには7羽のカモメが羽を休めている。

テロップ: シリコン・ケープ

ナレーション: こういったスタートアップが多く生まれているケープタウンは、スタートアップを支援する施設やエコシステムが充実しているため、アメリカのシリコンバレーにちなんで、「シリコン・ケープ」とも呼ばれている。

映像説明: ガラス張りの屋内にある、メゾネットのつくりのスペースの前。白い枠で仕切られたガラスの壁の上部には、「Collaborate」とかかれた白い立体看板が掲げられている。 内部のあちこちにデスクが置かれ、ロングヘアーの女性や黒いシャツに白いズボンを履いた男性など、数人がノートパソコンに向かって作業をしている。2階に続く幅の広い階段には、座面と背もたれが付いたカラフルなクッションがあちこちに置かれている。 木をモチーフにしたハンガーラックには、帽子やコート、傘がぶら下げられている、部屋の片隅にランニングマシンが置かれており、黒い半袖シャツに7分丈(しちぶたけ)のズボン姿の人物がテンポよく歩いている。

ナレーション: その象徴となっているのがウォーターフロントにあるインキュベーション施設だ

映像説明: 白い枠で仕切られたガラスの壁のスペースの左端に、黒の文字で「WORKSHOP」、続けて黄色(きいろ)の文字で「17」と書かれた立体看板が掲げられている。奥に広がるメゾネットのスペースにはテーブルが並び、背もたれがメッシュになった白い椅子やグレーの椅子が置かれている。 白い手すりの階段の前。1階部分には青いワンピースを着たマネキンを飾ったレディースファッションの店がある。すぐ脇の移動式の棚にはカラフルな小物が並べられている。通路の反対側には、白い小さな棚に色とりどりの額縁や小物を並べ、年配の男性と女性の白黒写真を飾ったワゴンが置かれている。2階には木製のテーブルとプラスチックの椅子が置かれたスペースがあり、白い枠に透明の板が張られた柵が取り付けられている。階段には黒いリュックを背負った男性が座り、その前を白いロングカーディガンを着た女性と青いジャケットを羽織った女性が通り過ぎる。 屋根に付けられた明かり取りの窓から、外のひかりが差しこんでいる。2階へと続く階段は、茶色と黄色(きいろ)に塗り分けられ、側面の部分にフリーWiFi(ワイファイ)の情報が書かれている。階段を登り切ったところには、黄色い看板が設置され、白抜きの左矢印のと「Workshop」と書かれている。階段の上のほうには黒っぽいジャケットを着た男性が座り、下の方にはグレーのポロシャツを着た男性や眼鏡をかけ、黒いTシャツ姿の男性、ピンクのキャミソール姿の女性が座ってスマートフォンを見ている。階段の左脇の1階のスペースには、人物画や風景画など、さまざまな絵が展示されており、グレーのTシャツを着てリュックを背負った男性が、横目で絵を見ながら階段の方に向かって歩いていく。

ナレーション: ここから、斬新なアイデアや最先端の技術を駆使して、自国の産業の効率化を図るスタートアップが、次々と誕生しているという。

映像説明: 階段の脇に設けられたスペースで、ガラス張りの部屋を背に、グレーのジャケットを着た男性がインタビューに答える。

テロップ: ジェトロ ヨハネスブルク事務所 川崎 大祐(かわさき だいすけ)

川崎(ジェトロ ヨハネスブルク事務所): 南アフリカ、特にここケープタウンはですね、あの、インキュベーター施設とか、コワーキングスペースもいっぱいありますし、 あとは、エコシステムで、あの、投資家さんたちもいっぱいいらっしゃるので、非常にスタートアップとしては環境がいいと思っています。 南アフリカの、まあ、地域住民とか、企業さんとか、つながり持ってますので、 まあ、そういうネットワークを活用しながら、(日本企業(にほんきぎょう)が)ビジネスを進めていくというのは、非常に、あの、可能性としては大いにあると思います。

映像説明: 白いレンガ造りの壁の部屋。白いロールスクリーンが下ろされた窓の隙間から、外の光が差し込んでいる。飛行機型のドローンを前に、黒いTシャツ姿のメルツァーさんが身振りを交えて話をしている。 白いテーブルが置かれた部屋で、黒いシャツを着たグラックマン社長が、青い火災探知機を手に話をしている。 ブラインドが下ろされた明るい部屋。ブラインドの隙間から光が漏れている。白いワイシャツを着たクロニエさんが座り、真剣な眼差しでノートパソコンを操作している。

ナレーション: 一つの国の中で、さまざまな表情を見せる南アフリカ。民族や文化の多面性の中から生まれ、国内での経験を活かしつつ、次々と海外進出を図る南アフリカのスタートアップから目が離せない。

映像説明: 薄い青を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。中が空洞になった地球儀が回転している。

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