輸出入手続

最終更新日:2023年08月11日

輸出入許可申請

所定の書式にて、貿易総局に輸入ライセンスまたは輸入申告書(FDI)の申請を行う。

必要書類等

日本からのコートジボワール向け輸出貨物に必要な船積書類は次のとおり。
1. インボイス、2. 船荷証券、3. 保険証券、4. パッキングリスト、5. 原産地証明書、6. 一部品目について規格品証明書・検査証明書、7. カーゴトラッキングノート(BSC、注)、8. 適合証明書(CoC)、9. その他

2013年7月1日から貿易ワンストップシステムの運用開始。これまで同システムはウェブ・フォンテーヌ・コートジボワールが運用していたが、2019年7月1日からは国が70%出資する貿易シングルウィンドウ・コートジボワール(GUCE-CI)が管理・運用する。なお、ウェブ・フォンテーヌ・コートジボワールに委託されていた輸入商品の評価・審査・品目分類・申告価格の確定を行う税関業務通関システムの運用は、2019年4月1日から税関総局リスク・情報・評価分析部に移管されている(2019年3月29日付首相付予算・国有財産担当庁/税関総局通達第2007号)。

同システムによる検査の対象となるのは、原則、FOB価格で100万CFAフラン(約19万円、1CFAフラン=約0.19円)を超える貨物。金、美術品、植物、果実、中古車など、除外品リストに掲載されている品目は対象外となる。
手続きに必要な書類は、最終送り状、パッキングリスト、船荷証券または航空運送状(AWB)、適合証明書(CoC、2018年7月16日より)、保険証券、その他(原産地証明書、分析証明、食品衛生証明など)。

これらの船積書類を輸入者がワンストップセンターに提出すると、海上貨物は5日、航空貨物は2日以内にHSコードおよび輸入申告価格が確定し、最終報告書(RFCV)が輸入者または通関業者、および税関端末(SYDAM WORLD/自動通関システム)に送付される。
税関で必要と判断された場合には、貨物検査が実施される。その後、関税およびその他の税を輸入者が納付し、輸入許可書が交付される。

なお、BIVAC International(仏ビューローベリタスのグループ企業)との輸入検査委託契約は、貿易ワンストップシステムの導入に伴い、BIVAC SCANによる輸入コンテナ貨物のスキャナー検査を除き停止された(2013年6月12日付法令第281号)。

(注)カーゴトラッキングノート(Bordereau de Suivi des Cargaisons/Cargo Tracking Note:BSC)
コートジボワール向け、あるいは同国発のすべての船荷に対し、船荷証券または船積書類ごとにBSC発行が義務付けられている(2005年11月10日付通達1297号、同年12月1日から施行)。BSCは通関時に必要となり、これが不備の場合通関できなくなる。また、事前申告が必要となり、通関時(アビジャン港など)の手続きは行えない。

  1. 輸出業者は、コートジボワール荷役業者事務局(OIC)ウェブサイト内のBSCオンラインシステム(フランス語、英語、スペイン語)にID登録し、船荷証券または船積書類ごとに申告し、認証、交付を受ける。

    コートジボワール荷役業者事務局(Office Ivoirien des Chargeurs:OIC外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

  2. BSC取得費用(同ウェブサイトの料金表を参照)は、OICの所定の口座(The Royal Bank of Scotland パリ支店)へ送金し、クレジットを購入することで、オンラインで決済が可能。輸入業者を通じて現地OICへ直接払い込むことも可能。

参考:ジェトロの記事「貿易ワンストップシステムの運用開始」(2013年9月19日)

2018年7月16日(2019年7月1日から本施行:2019年6月11日付商業・産業・中小企業振興省/首相付予算・国有財産担当庁通達第30号)から輸入貨物に対して、仕出し地での適合性認証検査(Verification of Conformity:VOC)が義務付けられた。FOB価格で100万CFAフラン(約19万円、1CFAフラン=約0.19円)を超える貨物は、政令で定める除外品目リスト(金・貴金属、貴石、植物、生きた動物、鮮魚、生肉、生鮮野菜・果物、新聞・定期刊行物、商業用サンプル、中古車、原油・石油製品、武器弾薬など)を除きVOCの対象となり、政府が認めた検査機関が発行する適合証明書(CoC)を取得する必要がある。

政府は、国際検査・認証機関であるインターテック、SGS、ビューローベリタス、コテクナの4社を指定検査機関として委託契約を結んだ(2017年9月6日付法令第2017-567号)。

陸路輸入貨物に対して、事前に申請すれば仕向け地での規格適合性認証検査が可能となった。ノエ、タキクロ、ニアブレ、ポゴ、ウアンゴロドゥグゥの5カ所の国境税関事務所で実施される(2019年7月5日付税関総局通達N°2022)。
海路・空路輸入貨物に対して、事前に申請すれば仕向け地での規格適合性認証検査が可能となった。コートジボワール規格化機関(CODINORM)が検査を実施。費用は仕出し地で実施する場合と同額(2019年7月5日付税関総局通達N°2023)。

査証

原則、必要なし。現地輸入業者から要求があった場合のみ必要。書類は、すべてフランス語で記載。

その他

特になし。

(データ確認日:2023年8月11日)