知的財産ニュース 特許庁と慶尚北道教育庁、発明体験教育館の設置・運営のための業務提携を締結

2019年1月14日
出所: 韓国特許庁

次世代の発明人材を体系的に育成するために、発明体験教育館の建設に着手

韓国特許庁は1月15日11時30分、政府大田庁舎1棟小会議室で慶尚北道教育監をはじめ、教育庁の関係者が参加するなか、発明体験教育館の設置・運営のための業務提携を締結する。

今回の業務提携は、慶尚北道慶州市にある皇南小学校の建物を改装して「発明体験教育館」に造成することによるものである。また、敷地および建物の提供、体験館の建設・運営などに必要な事項について両機関がお互い緊密に協力し、発明体験教育館を建設するために推進された。

「発明体験教育館」では青少年向けの体験・深化型発明教育、小中高教員向けの体験中心の研修を実施する。また、発明教育プログラムの開発・普及を行い、創造性に優れた児童生徒を早期に発掘・育成して次世代の革新家に育成する。

これまでは小中高の正規教科で扱う発明関連の内容は理論中心となっており、体験型教育施設である発明教育センターは小規模施設で運営されてきたため、実習・体験教育の実施には限界があった。そこでこのような問題点を解決するために発明体験教育館の設置・運営を推進することになった。

特許庁は施設改装(リフォーム)や教育機材の購入、教育運営などのために、2019年度事業費の47.6億ウォンを支援する予定である。一方、慶尚北道教育庁は敷地・建物を提供し、施設改装、教育機材の購入費などに約91億ウォンを投資する計画である。

特許庁は慶尚北道教育庁と共同で設置推進団(TF)を構成・運営し、発明体験教育館の人材や組織、施設の構成、教育方向、教育プログラムの開発など、開館に必要な実務を担当する。

特許庁長は、「発明教育に関心が高い慶尚北道教育庁と業務提携を締結することで、圏域内の青少年が発明を体験する機会が増えることを期待している」とし、「第1号発明体験教育館が無事に完工し、第四次産業革命を導く創造的な人材育成を後押しできるよう、支援を惜しまない」と述べた。

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