アルゼンチンの貿易と投資(世界貿易投資動向シリーズ)

要旨・ポイント

  • 2022年のGDP成長率は5.0%の大幅な伸びを記録。
  • 貿易は、輸出入額ともに過去最高を記録したが、貿易黒字は急減した。
  • 対内直接投資額(ネット)は、前年比2.5倍と大幅な伸び。石油・ガス、リチウム開発を中心に鉱業に投資が集まった。
  • 対日貿易額は輸出入ともに前年比で増加。

公開日:2023年9月4日

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マクロ経済 
実質GDPは高成長も持続性は不透明に

2022年のアルゼンチン経済は、民間消費支出が成長をけん引し、実質GDP成長率は5.0%と好調だった。ただし、それは表面的なものだ。債務問題を抱えるアルゼンチンは、構造的な問題に起因するペソ安が慢性的なインフレにつながるという悪循環から抜け出せずにいる。2022年の消費者物価上昇率は94.8%と高率で、預金金利や賃金上昇率を上回った。好調な民間消費支出は、資産価値の保全を目的とした換物需要が高まった結果であり、預金金利や賃金上昇率を上回る高インフレは、消費者の購買力を低下させ、それが貧困層の拡大につながっている。2022年下半期の貧困世帯率は29.6%と、前年同期比で1.7ポイント増加した。貧困層の拡大は財政支出を拡大し、財政状態の悪化は債務の増大を招き、債務問題へとつながる。貧困層への補助金のばらまきは労働意欲を奪い、その結果、商店や飲食店、工場で働き手不足が深刻化している。2022年第4四半期の完全失業率は6.3%と、前年同期比で0.7ポイント改善したが、その背景には労働意欲の低下や非正規労働の拡大があるとみられる。

アルゼンチン政府は2022年3月、約450億ドルの支援を受けることでIMFと合意した。経済立て直しのための経済政策プログラムの実施が支援の条件で、四半期ごとに実行状況をレビューし、IMF理事会の承認を経て融資が実行される。同プログラムはインフレ問題に包括的に取り組むもので、輸出拡大により外貨収入を増やすべく、外貨準備高を純増させる目標が設定された。これまでの「国内で生産したものを国内で消費することで成長を目指すモデル」の下では、経済成長による需要増が輸入を増やすことになり、その結果、外貨準備高が減少し、為替の不安定とインフレにつながったからだ。加えて、財政ファイナンス(アルゼンチン中央銀行による国債の引き受け)によるマネーサプライの増加がインフレを引き起こしているため、それを解消し、財政の持続可能性を強化するべく、中央銀行による財政ファイナンスと基礎的財政収支にも目標が設定された。IMFの処方箋に従って経済の立て直しを進めているが、思い通りに進んでいない。

アルゼンチン中央銀行がエコノミストらを対象に毎月実施している主要経済指標の予測値に関するアンケート調査の結果(2023年5月時点)をみると、2023年の実質GDP成長率は前年比3.0%減と、低成長が見込まれている。

表1:アルゼンチンの需要項目別実質GDP成長率(単位:%)(△はマイナス値)
項目 2021年 2022年 2023年
年間 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1
実質GDP成長率 10.7 5.0 5.8 6.8 5.7 1.5 1.3
階層レベル2の項目民間最終消費支出 10.4 9.7 9.6 11.3 11.6 5.9 6.0
階層レベル2の項目政府最終消費支出 6.3 1.9 5.0 5.2 0.4 △ 2.3 1.6
階層レベル2の項目国内総固定資本形成 33.8 11.1 11.1 19.2 14.8 0.0 △ 0.6
階層レベル2の項目財貨・サービスの輸出 8.5 5.8 9.3 8.9 △ 2.2 8.4 △ 6.0
階層レベル2の項目財貨・サービスの輸入 20.4 17.9 25.6 26.4 21.1 0.6 2.9

〔注〕四半期の伸び率は前年同期比。
〔出所〕国家統計センサス局(INDEC)

貿易 
貿易黒字は急減

2022年の貿易(通関ベース)は、輸出が前年比13.5%増の884億4,600万ドル、輸入は同29.0%増の815億2,300万ドルとなり、ともに過去最高を更新した。貿易収支は69億2,300万ドルの黒字だが、輸入の伸びが輸出のそれを大きく上回り、貿易黒字は前年比で78億2,700万ドル減少した。公式為替レートと並行為替レートの乖離幅が大きく開いた状態が続いており、過大評価された公式為替レートが輸入を促す原因となっている。

輸出を品目別にみると、穀物価格の高騰を受け、最大シェア(構成比17.6%)の穀物の輸出額が前年比14.1%増と好調だった。アルゼンチンでは、輸出代金の国内還流義務があるため、これが輸出者の輸出意欲を削いでいる。しかし、大豆の輸出代金を自国通貨ペソに交換する際に優遇為替レートを適用する「輸出拡大プログラム」を2022年9月、12月の二度にわたって実施したことが、穀物の輸出を増やす要因の一つとなった。また、ブラジル向けを中心とした、ピックアップトラックやスポーツタイプ多目的車(SUV)などの陸上輸送機器が23.0%増と、前年に引き続き好調だった。輸入は、国際的な燃料価格の高騰を受け、燃料・潤滑油関連品が2.2倍となった。石油や天然ガス資源を豊富に持つものの、国内主要消費地への輸送インフラが未整備で、気温が下がる冬季はエネルギーを輸入せざるを得ないためだ。

輸出入を国・地域別にみると、アルゼンチンの輸出額、輸入額を押し上げたのはいずれも中国、米国、ブラジルとの貿易だった。アルゼンチンの貿易額全体に占めるメルコスール加盟国との貿易比率は前年比1.0ポイント減の20.6%だった。それに対して米国との貿易比率は前年比2.3ポイント増の9.9%、中国は同1.0ポイント増の15.0%だった。アルゼンチンがメルコスール加盟国、特にブラジルや南米諸国市場を重視する姿勢は変わらないが、新たな輸出先として人口増加の著しい東南アジアに目を向け始めている。アルゼンチン政府は2023年2月、1975年に閉鎖して以来、48年ぶりにバングラデシュに大使館を再度開設した。

また、外貨の流出を防ぎ外貨準備高を増やすため、2022年も厳しい輸入規制が行われた。2022年3月に輸入規制が強化され、2021年以前の輸入実績額を超えて輸入する場合の輸入代金の支払い時期を輸入通関から180暦日後とした。2022年10月にはアルゼンチン共和国輸入システム(SIRA)が導入され、輸入許可だけではなく輸入代金の支払時期も同システム上で申請し、許可を取得する仕組みになった。2023年に入っても規制の強化が続いている。輸入規制は資本財や中間財の輸入に及んでおり、生産活動にも影響を与えている。

表2-1 アルゼンチンの主要品目別輸出(FOB) [通関ベース](単位:100万ドル、%)
品目 2021年 2022年
金額 金額 構成比 伸び率
一次産品 21,809 23,868 27.0 9.4
階層レベル2の項目穀物 13,645 15,575 17.6 14.1
階層レベル2の項目油糧種子 3,884 4,347 4.9 11.9
農畜産物加工品 30,929 33,119 37.4 7.1
階層レベル2の項目食品産業残留物 12,743 13,249 15.0 4.0
階層レベル2の項目食物油脂 8,694 9,170 10.4 5.5
階層レベル2の項目食肉及び加工品 3,501 4,158 4.7 18.8
工業製品 19,913 23,061 26.1 15.8
階層レベル2の項目陸上輸送機器 6,466 7,950 9.0 23.0
階層レベル2の項目化学製品 5,009 6,119 6.9 22.2
階層レベル2の項目金属製品 1,841 2,043 2.3 11.0
階層レベル2の項目機械・電気機器 1,375 1,594 1.8 15.9
燃料・エネルギー 5,284 8,398 9.5 58.9
階層レベル2の項目原油 1,848 3,867 4.4 109.3
階層レベル2の項目燃料・ガソリン 1,559 2,573 2.9 65.0
合計(その他含む) 77,934 88,446 100.0 13.5

〔注〕2021年は暫定値、2022年は推計値
〔出所〕国家統計センサス局(INDEC)

表2-2 アルゼンチンの主要品目別輸入(CIF) [通関ベース](単位:100万ドル、%)(△はマイナス値)
品目 2021年 2022年
金額 金額 構成比 伸び率
資本財 10,181 12,454 15.3 22.3
階層レベル2の項目輸送機器を除く資本財 7,416 9,759 12.0 31.6
階層レベル2の項目産業用輸送機器 1,145 1,258 1.5 9.9
中間財 25,758 30,009 36.8 16.5
階層レベル2の項目産業用資材 19,096 23,862 29.3 25.0
階層レベル2の項目産業用食糧・飲料 2,750 2,323 2.8 △ 15.5
燃料・潤滑油関連品 5,843 12,868 15.8 120.2
資本財部品 11,890 15,037 18.4 26.5
消費財 7,236 8,567 10.5 18.4
階層レベル2の項目半耐久消費財 1,714 2,276 2.8 32.8
階層レベル2の項目非耐久消費財 1,692 1,857 2.3 9.8
階層レベル2の項目医薬品 1,138 1,278 1.6 12.3
階層レベル2の項目家庭用加工飲食料品 915 1,057 1.3 15.5
階層レベル2の項目耐久消費財 703 851 1.0 21.1
乗用車 1,692 1,996 2.4 18.0
合計(その他含む) 63,184 81,523 100.0 29.0

〔注〕2021年は暫定値、2022年は推計値
〔出所〕国家統計センサス局(INDEC)

表3 アルゼンチンの主要国・地域別輸出入 [通関ベース](単位:100万ドル、%)(△はマイナス値)
国・地域 輸出(FOB) 輸入(CIF)
2021年 2022年 2021年 2022年
金額 金額 構成比 伸び率 金額 金額 構成比 伸び率
南米南部共同市場(メルコスール) 14,603 15,793 17.9 8.1 15,929 19,264 23.6 20.9
階層レベル2の項目ブラジル 11,767 12,664 14.3 7.6 12,392 15,979 19.6 28.9
チリ 4,206 4,938 5.6 17.4 696 778 1.0 11.8
その他のラテンアメリカ統合連合(ALADI) 4,535 5,313 6.0 17.2 1,920 3,377 4.1 75.9
北米自由貿易地域(NAFTA) 6,400 8,653 9.8 35.2 7,749 12,557 15.4 62.0
階層レベル2の項目米国 4,921 6,590 7.5 33.9 5,865 10,264 12.6 75.0
EU27 9,878 10,846 12.3 9.8 9,311 11,118 13.6 19.4
英国 760 685 0.8 △ 9.9 541 652 0.8 20.5
スイス 955 1,092 1.2 14.3 532 586 0.7 10.2
ASEAN 7,431 7,894 8.9 6.2 3,928 4,225 5.2 7.6
中国(香港・マカオ含む) 6,295 8,022 9.1 27.4 13,538 17,516 21.5 29.4
韓国 1,720 2,020 2.3 17.4 648 729 0.9 12.5
日本 722 795 0.9 10.2 1,140 1,201 1.5 5.3
インド 4,293 4,555 5.2 6.1 1,394 1,849 2.3 32.7
中東 4,499 4,655 5.3 3.5 1,579 2,534 3.1 60.5
マグレブ諸国およびエジプト 4,042 3,964 4.5 △ 1.9 962 1,179 1.4 22.6
南部アフリカ関税同盟(SACU) 454 463 0.5 2.0 213 195 0.2 △ 8.5
大洋州 808 864 1.0 6.9 434 515 0.6 △ 18.7
合計(その他含む) 77,934 88,446 100.0 13.5 63,184 81,523 100.0 29.0

〔注〕2021年は暫定値、2022年は推計値
〔出所〕国家統計センサス局(INDEC)

対内・対外直接投資 
石油・天然ガス、鉱業を中心に対内直接投資は増加

国家統計センサス局(INDEC)によると、2022年の対内直接投資額(ネット)は、前年比2.5倍の133億3,200万ドルだった。アルゼンチン投資・貿易促進庁が把握している2022年に実行済、実行中の投資はそれぞれ4億4,700万ドル、28億7,100万ドルで、実行済の投資の多くを製造業、実行中の投資の多くを石油・ガス、不動産、製造業、鉱業が占めた。今後実行される投資案件でも石油・ガス、鉱業の分野で投資額の大きなものが目立つ。

外貨不足に苦しむアルゼンチンは、外貨流出を防ぐために厳しい資本取引規制を導入しており、投資が入りにくい状況にある。例えば、配当金など利益の送金は中央銀行の許可制となっており、実質的に利益送金は困難となっている。また、親子ローンの元本返済も同様にアルゼンチン中央銀行の許可が必要で、2023年4月には元本だけでなく利子の送金も許可対象となった。こうした厳しい資本取引規制を背景に、今後実行されるものも含めてアルゼンチンへの投資の中心は、化石燃料や鉱物などの資源への投資が中心となっている。政府は2021年4月、輸出を目的とした新規投資または再投資を行うことを条件に、輸出代金の一部を外国への支払いに充てることができる恩典を導入している。2022年に中国の紫金鉱業集団の現地子会社がカタマルカ州で進める炭酸リチウムの開発案件が恩典の適用を受けたほか、フランスのエラメットの現地子会社がサルタ州で進める同様の案件も2023年に適用を受けた。

表4 アルゼンチンの対内直接投資 (国際収支ベース、ネット、フロー)(単位:100万ドル、%)
概要 2020年 2021年 2022年
金額 金額 金額 伸び率
対内直接投資 3,707 5,366 13,332 148.4

〔出所〕国家統計センサス局(INDEC)

表5 アルゼンチンの主な対内直接投資案件(2022年)
業種 企業名 国籍 時期 投資額 概要
イノベーション スイブル アラブ首長国連邦 2022年3月 1,500万ドル 乗り合いバスなどの予約サービスアプリなどを手掛けるアラブ首長国連邦のスタートアップ、スイブルは、アルゼンチンでイノベーション開発センターを設けるため1,500万ドルを投じると発表。
鉱業 ポスコ 韓国 2022年3月 40億ドル 韓国のポスコは、アルゼンチン北部のサルタ州とカタマルカ州の州境にあるオンブレ・ムエルト塩湖におけるリチウム開発に40億ドルを投じると発表。
製造業 フォルクスワーゲン ドイツ 2022年5月 2億5,000万ドル 独フォルクスワーゲンは、2022年から2026年にかけて2億5,000万ドルの投資計画を発表。ブエノスアイレス州ヘネラル・パチェコ工場でピックアップトラック「新型アマロック」の生産と、コルドバ工場においてドゥカティのバイクの組み立てを行う。
鉱業 ゴーションハイテック 中国 2022年6月 1,200万ドル 中国の電池大手、ゴーションハイテックがアルゼンチン北部フフイ州公営会社JEMSEと連携し、同州でリチウム精製工場、サンタ・フェ州でリチウム電池生産工場の建設に1,200万ドルを投じる計画を発表した。
製造業 テトラパック スウェーデン 2022年6月 3,020万ユーロ 食品用紙容器製造大手のテトラパックは、アルゼンチン北部ラ・リオハ州の工場に3,020万ユーロを投資すると発表。同工場では、年間35億トンの食品・飲料品用容器を生産しており、その50%を南米向けに輸出している。今回の投資で生産を拡大する。
製造業 陝西煤業化工集団 中国 2022年8月 12億5,000万ドル 中国の陝西煤業化工集団は、アルゼンチン最南部のティエラ・デル・フエゴ州で肥料製造工場を建設すると発表。年間で60万トンの合成アンモニア、90万トンの尿素を生産する計画。
石油・ガス トタル、ウィンターシャルDEA、パンアメリカンエナジー フランス、ドイツ、英国 2022年9月 7億ドル トタル、ウィンターシャルDEAおよびパンアメリカンエナジーのコンソーシアムは、アルゼンチン南部ティエラ・デル・フエゴ州から60キロメートルに位置する海洋ガス田フェニックス・プロジェクトの開発に7億ドルを投資すると発表。ガス生産量は日量1,000万立方メートルの見込み。
製造業 マベ メキシコ 2022年9月 2,000万ドル メキシコの白物家電大手マベは、アルゼンチン中部コルドバ州に有する工場での生産拡大を目的に2,000万ドルを投じると発表。同社は従業員も増やし、年間12万台のコンロの生産を目指す。
石油・ガス ペトロナス マレーシア 2022年9月 100億ドル マレーシアの国営石油会社ペトロナスは、アルゼンチンの国営石油会社YPFと共同で、ネウケン州のバカ・ムエルタからバイア・ブランカ近郊のサリケロまでのガスパイプラインの建設とLNGプラントを建設する覚書を締結。
製造業 ラムウェストン・ホールディングス 米国 2022年9月 2億4,000万ドル 米の冷凍野菜加工大手のラムウェストンは、ブエノスアイレス州マル・デル・プラタ市およびモロン市の工場の生産ライン拡張に2億4,000万ドルを投資すると発表。2024年中頃から年間9万トンの冷凍ポテトなどを生産し、南米向けに輸出する計画。
製造業 メルセデス・ベンツ ドイツ 2022年12月 2,000万ドル 独メルセデス・ベンツは、ブエノスアイレス州サラテ市において自動車部品のロジスティクスセンターの開設に2,000万ドルを投じると発表。
製造業 トヨタ自動車 日本 2022年12月 6,000万ドル トヨタ自動車は、ブエノスアイレス州サラテ工場における生産台数拡大を目的に6,000万ドルの投資を発表。初めて3交代制を導入し、年間18万2,000台の生産を目指す。

〔出所〕 政府発表および報道などから作成

対日関係 
炭酸リチウムの対日輸出が拡大

INDECによると、2022年の対日貿易額は、輸出が前年比10.0%増の7 億9,400万ドル、輸入は同5.3%増の12億100万ドル、貿易収支は 4 億600万ドルの赤字だった。日本は、アルゼンチンの輸出相手国として28位、輸入相手国として14位だった。輸出額を大きく押し上げたのは、無機化学品および貴金属、希土類金属、放射性元素又は同位元素の無機又は有機の化合物(HS28類)で、INDECは、統計上の機密を理由に2桁以上の関税分類番号を明らかにしていないが、日本側の貿易統計によると、炭酸リチウムと推測される。輸入額を大きく押し上げたのは、ギヤボックスおよびその部分品だった。

表6-1 アルゼンチンの対日主要品目別輸出(FOB) [通関ベース](単位:100万ドル、%)(△はマイナス値)
品目 2021年 2022年
金額 金額 構成比 伸び率
トウモロコシ 229 179 22.5 △ 22.0
※無機化学品及び貴金属、希土類金属、放射性元素又は同位元素の無機又は有機の化合物 18 104 13.0 476.1
甲殻類 72 66 8.3 △ 8.3
果実、ナット又は野菜のジュース 35 46 5.8 31.1
※食品工業において生ずる残留物及びくず並びに調製飼料 16 40 5.0 154.3
※酪農品、鳥卵、天然はちみつ及び他の類に該当しない食用の動物性生産品 13 28 3.6 111.4
※魚並びに甲殻類、軟体動物及びその他の水棲無脊椎動物 19 13 1.6 △ 33.3
軟体動物 9 12 1.5 29.7
※各種の化学工業生産品 7 12 1.5 73.3
天然はちみつ 16 12 1.5 △ 28.5
合計(その他含む) 722 794 100.0 10.0

〔注〕※は、統計の秘密保護を理由にHSコード2桁のみ公表。
〔出所〕グローバルトレードアトラス(原データは国家統計センサス局〈INDEC〉)

表6-2 アルゼンチンの対日主要品目別輸入(CIF) [通関ベース](単位:100万ドル、%)(△はマイナス値)
品目 2021年 2022年
金額 金額 構成比 伸び率
部分品及び附属品(トラクター、輸送用自動車、乗用自動車、貨物自動車、特殊用途自動車のもの) 321 355 29.6 10.7
ピストン式火花点火内燃機関およびピストン式圧縮点火内燃機関のエンジンに専ら又は主として使用する部分品 50 56 4.7 13.4
気体ポンプ、真空ポンプ、気体圧縮機及びファン、換気用又は循環用のフード 39 40 3.3 1.3
乗用自動車その他の自動車 42 29 2.4 △ 31.2
自動調整機器 20 28 2.3 40.2
電気回路の開閉用、保護用又は接続用の機器 25 26 2.2 4.9
医療用又は獣医用の機器 20 26 2.1 28.1
印刷機 20 24 2.0 18.2
ギヤボックスその他の変速機 22 22 1.8 0.4
殺虫剤、殺鼠剤、殺菌剤、除草剤、発芽抑制剤、植物生長調整剤、消毒剤その他これらに類する物品 29 20 1.7 △ 31.1
合計(その他含む) 1,140 1,201 100.0 5.3

〔出所〕グローバルトレードアトラス(原データは国家統計センサス局〈INDEC〉)

基礎的経済指標

人口
4,604万人 (2022年)
面積
279万1,810平方キロメートル(2022年)
1人当たりGDP
1万3,655米ドル (2022年)
(△はマイナス値)
項目 単位 2020年 2021年 2022年
実質GDP成長率 (%) △ 9.9 10.7 5.0
消費者物価上昇率 (%) 36.1 50.9 94.8
失業率 (%) 11.0 7.0 6.3
貿易収支 (100万米ドル) 14,631 18,696 12,353
経常収支 (100万米ドル) 2,688 6,645 △ 4,290
外貨準備高(グロス) (100万米ドル) 35,650 36,448 41,198
対外債務残高(グロス) (100万米ドル) 270,694 267,004 276,473
為替レート ( 1 米ドルにつき、アルゼンチン・ペソ、期中平均) 70.5 95.0 130.6

出所:
人口、実質GDP成長率、消費者物価上昇率、失業率、貿易収支、経常収支、対外債務残高(グロス):国家統計センサス局(INDEC)
面積:アルゼンチン政府
1人当たりGDP、外貨準備高(グロス)、対米ドル為替レート: IMF