技術・工業および知的財産権供与に関わる制度

最終更新日:2023年10月26日

技術・工業および知的財産権供与に関わる制度

サウジアラビアでは、WTO加盟以降、商業省を中心に知的財産権保護のための対策が推進されている。商標の有効期間は10年。有効期間の最終年とそれに続く6カ月以内に申請を行えば、10年間の延長が認められる。

サウジアラビア知的財産総局(Saudi Authority for Intellectual Property外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

2005年末のWTO加盟以降、TRIPS協定下で知的財産権保護の対策が推進されている。商業省の下に、関連各省庁との間で構成する、知的財産権保護に関する常設委員会が設置されている。
知的財産権保護・活用を目的に、2017年にサウジアラビア知的財産総局(Saudi Authority for Intellectual Property:SAIP)を新設、異なる知的財産部門を1つに統合した。また、サウジアラビア商業省は2020年7月に商標権の執行(エンフォースメント)に係る法的権限について、サウジアラビア知的財産局(SAIP)への移管を完了させた。商標権については、2020年2月に登録・管理に係る機能を商業投資省(当時、現在の商業省)からSAIPに移管、権利行使に関する管轄も、2021年8月に同省からSAIPに移管。商標権の登録あるいは商標権侵害に関する報告はすべてSAIPが窓口となる。
2022年7月25日付ジェトロの記事「商業省から知的財産局(SAIP)へ、商標権の執行権限の移管完了」を参照。

代表的な法制度は次のとおり。

出所:世界知的所有権機関(WIPO)

特許法、意匠法、商標法、著作権法など関連法令の和英訳、その他関連情報については、ジェトロ:「知的財産に関する情報」を参照。

日サウジアラビア特許審査ハイウェイ試行プログラム

日本の特許庁とサウジアラビア知的財産総局は、2019年10月に締結した協力覚書に基づき、「特許審査ハイウェイ試行プログラム」を2020年1月1日より開始。特許出願審査の迅速化を試行的に実施。
特許庁:日サウジアラビア特許審査ハイウェイ試行プログラムについて外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます