米国 NISTの標準策定プロセス(組織構造、標準活動、人材確保)(2019年1月)

2019年01月31日

最終更新日:

米国立標準技術研究所(National Institute of Standards and Technology: NIST)のミッションは「経済保障を強化し生活の質を高めるよう科学的測定方法、標準、技術を改善し、米国の技術革新及び産業競争力を強化すること」であり、進歩の著しい産業分野において、米国における技術評価ツールの提供などを通じて、各分野の成長・発展を技術面からサポートしている。NISTは、米商務省(Department of Commerce:DoC)傘下の連邦研究機関であり、告示などが法の強制力を持たない非規制機関である。NISTは1988年、その前身である規格基準局(National Bureau of Standards:NBS )を改組する形で設立され、そのミッションは「経済保障を強化し生活の質を高めるよう科学的測定方法、標準、技術を改善し、米国の技術革新及び産業競争力を強化すること」である。NISTは、ナノテクノロジーや量子情報科学、国土安全保障、情報技術(IT)、先進製造業といった進歩の著しい産業分野において、米国における計測システムの改善、新たなテクノロジーの開発、標準の促進、企業及び組織が高い品質の製品を作るために必要な技術評価ツールの提供などを通じて、各分野の成長・発展を技術面からサポートしている。具体的には、NISTは主に、度量衡や計測・計量についての標準を管理し、工業用温度計など、部品・製品の精度管理及び品質を保持するための校正機器等を含む高度な計測サービス や、研究者及び製造業者が製品の純正度や強度その他の属性をテストするための標準物質を提供しているほか、連邦政府のITシステムの運用に関する技術標準の策定において主導的な役割を果たしている。

シリーズ名:
ニューヨークだより
発行年月:
2019年01月
作成部署:
ジェトロ・ニューヨーク事務所
総ページ数:
21ページ

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