レアアースなどの輸出関税を5月から撤廃

（中国）

北京事務所

2015年04月30日

　財政部は、鋼鉄顆粒（かりゅう）粉末、レアアース、タングステン、モリブデンの輸出関税を5月1日から撤廃すると発表した。また、アルミニウム加工材などにはゼロ％の暫定税率を適用する。

＜WTOが協定違反と認定＞
　日本、米国、EUは2012年3月、中国がレアアースなどに関して輸出規制（輸出税の賦課、輸出数量の制限、最低輸出価格の設定）を行っているとして、中国に対してWTO協定に基づく協議を要請し、WTOは2014年8月に協定違反と認定していた。

　これを受けて、中国政府は2014年12月に輸出割り当ての品目からこれらを除外。2015年1月に商務部が定例記者会見で、5月から輸出関税を撤廃する方針を示していた。

　なお、詳細な品目については、国務院関税税則委員会の一部商品の輸出関税を調整することに関する通知が財政部ウェブサイトから閲覧できる。

（宗金建志）

（中国）

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