政府、通関業務の改善に着手

(ウズベキスタン)

タシケント発

2018年04月19日

政府は企業活動と観光発展のため税関業務の改善に乗り出した。大統領令第UP-5414号「税関活動の抜本的改革について」(4月12日付)によると、7月1日以降の主な改善点は以下のとおり。

  1. 通関手続きは通関ブローカーを通さずに貿易会社が直接行うことが可能となる。
  2. 輸入貨物のウズベキスタンへの到着を待たずに、事前の通関申告が可能となる。
  3. 税関による保税蔵置場などへの貨物搬入許可発給が廃止される。
  4. ウズベキスタン国内における外国陸送業者のルート変更許可の発給が廃止される

さらに、9月1日までにリスク管理システム(ランダムな抜き打ち検査の自動化システム)が導入されるほか、11月1日までに新しい関税基本法の素案作成が進められる予定だ。

通関手続きの改善はこれまでも進められている。3月24日には船積み前検査が撤廃されたほか、現在、関税の大幅な見直し作業が政府内で行われている。5月以降、600を超える品目の関税が引き下げられ、うち500以上は関税ゼロになる見通しだ(インターネット情報サイト「Spot.uz」4月1日)。

(下社学)

(ウズベキスタン)

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