次回欧州議会選挙、2019年5月23~26日に実施

(EU)

ブリュッセル発

2018年05月28日

EU理事会(EU閣僚理事会)は5月22日、9回目となる次回欧州議会選挙を2019年5月23~26日に行う決定を採択したと発表した。この日程については、欧州議会の承認(4月18日)を経て、全会一致で採択した。

ブレグジット以降、最初の欧州議会選挙に

1976年9月20日「欧州議会議員選挙法」によれば、欧州議会選挙は原則、5年ごとに6月の全ての曜日がそろう最初の週の木~日曜日(本来であれば、次回は2019年6月6~9日)に実施することが定められているが、何らかの事情で当該日程での実施が難しい場合、欧州議会の承認を得た上で柔軟な選挙日程の再設定を認めている(繰り上げは2カ月以内、繰り下げの場合は1カ月以内)。

ロイターなどの報道によれば、2019年6月9日と10日は聖霊降臨祭・五旬祭(ペンテコスト)関連の祝祭日となっているEU加盟国が多いため、一部加盟国から日程変更の声が上がっていたという。

英国のEU離脱(ブレグジット)が2019年3月30日深夜0時(ブリュッセル時間)に予定されているため、ブレグジット以降に実施される初めての欧州議会選挙となる。ブレグジットに伴い、英国の保有議席は削減(削減分の一部は残りの加盟国へ再配分)されるため、欧州議会の数は751から705に減少する予定だ(2018年1月26日記事参照)。

(前田篤穂)

(EU)

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