外国投融資誘致に向け、2019年も政府保証枠拡大を継続

(ウズベキスタン)

タシケント発

2019年01月16日

ウズベキスタン政府は、2019年の政府保証付き外国投融資の受け入れ枠を引き続き拡大する。大統領決定PP-4067「2019年投資プログラムの実施に関する施策について」(2018年12月19日付)によると、2019年の「中央集権化投資(注)」における政府保証付き外国投融資受け入れ枠は前年比17.6%増の26億8,400万ドル、案件数84件(前年:71件)となっている(表参照)。政府保証枠は2016年以降、拡大傾向が続く。政府は、2016年9月の外国為替規制緩和など一連の施策によって、外国投融資誘致の環境整備に注力しているが、政府保証の付与なしでは投資誘致が難しい新興内陸国のジレンマが透けて見える。

表 ウズベキスタン投資プログラムの推移

政府保証付き外国投融資を部門別でみると、地質・燃料エネルギー・化学・石油化学・鉄鋼分野が最大の受け入れ部門(56.5%)だ。次いで、国土公共事業・エコロジー・環境・輸送・資本投資・建設分野(25.4%)、投資・イノベーション発展・自由経済および小規模工業区分野(11.0%)となっている。

(注)政府が関与する投資は「中央集権化投資」、それ以外の投資は「非中央集権化投資」と定義される。2018年は中央集権化投資についてのみプログラムが公表された。

(下社学)

(ウズベキスタン)

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