トカエフ大統領、首都アスタナを「ヌルスルタン」に改称

(カザフスタン)

欧州ロシアCIS課

2019年03月25日

3月20日にヌルスルタン・ナザルバエフ氏から大統領職を引き継いだカシムジョマルト・トカエフ大統領は3月23日、カザフスタンの首都アスタナの名称を前大統領にちなんだ「ヌルスルタン」に変更する大統領令に署名し、即日施行した。変更の理由については、ナザルバエフ氏の功績をたたえるためと報じられている。

アスタナは1997年12月にカザフスタンの首都となり(当時の名称は「アクモラ」)、1998年5月にアスタナと改称された。日本人建築家の黒川紀章氏が都市計画デザインを描いたことでも知られ、2017年6~9月には国際博覧会(アスタナ博、2017年6月29日記事参照)が開催されている。

トカエフ大統領は大統領職就任後の3月21日、ロシアのプーチン大統領と電話で会談。両国間のパートナーシップの深化とトカエフ氏の近日中のロシア訪問について合意した。また、2019年5月にはヌルスルタン(アスタナ)でユーラシア経済連合(EEU)サミットの開催が予定されており(2019年2月28日記事参照)、EEU加盟国首脳とトカエフ大統領との個別会談も行われるものとみられる。

なお、トカエフ氏の後任の上院議長ポストには、ナザルバエフ前大統領の長女であるダリガ・ナザルバエワ上院議員が3月20日に就任している。

(高橋淳)

(カザフスタン)

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