エコモーション、スタートアップと投資家のマッチングイベント開催
(イスラエル)
テルアビブ発
2019年03月11日
テルアビブで3月4日、「エコモーション投資家イベント」が開催された。イスラエルのスマート・モビリティー(次世代自動車関連技術)分野のスタートアップ41社がプレゼンテーションを行い、投資家に自社のソリューションをアピールした。
このイベントは「スマート・モビリティー」を中心テーマとし、交通インフラ関連のソリューションについて、「投資ラウンド」(資金調達状況)に応じて区分された参加各社が3つの会場で発表した。
区分は、前シード・シード段階:15社、ラウンドA:15社、ラウンドB以上:11社。参加スタートアップは添付資料参照。
多数の来場者で3会場とも満席となり、立ち見が出るほどの盛況ぶりだった。会場にはイスラエル国内に拠点を持つ日本企業関係者やイスラエル国外から来訪した日本人ビジネスパーソンの姿も見られた。
主催者のエコモーションによると、イスラエルの「スマート トランスポーテーション」のスタートアップは2013年の87社から2016年には453社になり、現時点では644社まで増加している。ウェイズ(Waze)やモービルアイ(Mobileye)を生んだイスラエルは、欧米や日本の自動車メーカーなどにとり研究開発に取り組む場所として重要性が増している。
エコモーションは2013年に設立された、政府、イノベーション機関、自動車・ハイテク産業からなる共同事業体で、イスラエルにおける「スマート トランスポーテーション」コミュニティーの拡大に寄与し、世界から注目を集める存在に育てる役割を果たしている。近年、海外展開に取り組むイスラエル企業が存在感を増している(2019年2月22日記事参照)。
米国ラスベガスで1月に開催されたCES2019では、イスラエルパビリオンに22社のスタートアップが出展した。
6月には「エコモーション ウイーク 2019(EcoMotion Week 2019)」(6月10~13日)がテルアビブで開催される予定だ。
(余田知弘)
(イスラエル)
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