上半期の輸出、半導体の不振で8.5%減少

(韓国)

ソウル発

2019年07月19日

韓国貿易協会は7月15日、2019年上半期(1~6月)の輸出入統計を発表した。それによると、輸出は前年同期比8.5%減の2,713億3,600万ドル、輸入は5.1%減の2,521億3,500万ドルだった。貿易黒字は前年同期に比べ縮小したものの、192億100万ドルとなった。産業通商資源部は輸出の減少について、米中貿易摩擦の長期化、世界貿易の萎縮、および半導体、石油化学の業況不振に伴う輸出単価の下落などによるものと分析した。

輸出を品目別(韓国独自コードのMTI3桁ベース)にみると、主要品目である半導体、石油製品、自動車部品、合成樹脂などが減少した(表1参照)。

表1 韓国の主要品目別輸出

地域別にみると、北米、中南米、アフリカを除く全ての地域が減少した(表2参照)。国別では、輸出先1位の中国が半導体、平板ディスプレー・センサー、石油製品、合成樹脂などの減少により、前年同期比17.0%減となった。2位の米国は自動車、自動車部品、石油製品などが増加し7.2%増となった。なお、日本は石油製品、半導体、自動車部品などが減少し、6.3%減だった。

表2 韓国の主要国・地域別輸出

一方、輸入を品目別にみると、原油、天然ガス、石油製品、石炭などが減少し、半導体、無線通信機器が増加した(表3参照)。

表3 韓国の主要品目別輸入

地域別にみると、北米、大洋州を除く全ての地域が減少した(表4参照)。国別では、中国が半導体、無線通信機器を中心に前年同期比4.3%増、米国は原油が約4倍になり4.8%増となった。他方、日本は自動車が増加したものの、半導体、半導体製造装置などが減少し、13.3%減となった。

表4 韓国の主要国・地域別輸入

〔諸一(ジェ・イル)〕

(韓国)

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