サンフランシスコ空港、プラスチックボトルなどでの飲料水販売を禁止

(米国)

サンフランシスコ発

2019年08月21日

サンフランシスコ国際空港で、8月20日からプラスチックボトルなど使い捨て容器に入った飲料水(注1)の販売が禁止になる。現地報道によれば、米国の主要空港では初めての取り組みだ。

8月20日以降、同空港内のレストラン、カフェ、土産物などの販売店舗、自動販売機などでは、プラスチックボトルや紙製の無菌充填(じゅうてん)容器に入った飲料水を提供・販売しないことになる。代わりに、リサイクル可能なアルミニウム製やガラス製などの容器に入った水のみが提供・販売される(参考:サンフランシスコ空港で認められている飲料水のリストPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます))。空港利用者は、水筒など再利用可能なボトルを持参すれば、全ターミナル内の約100カ所に設置された冷水器を無料で利用することもできる。

サンフランシスコ国際空港は、使い捨てプラスチック製品の利用を削減する独自の目標を掲げている。今回の取り組みの背景には、サンフランシスコ市内で行われる屋内外イベントで21オンス(約621ミリリットル)以下のプラスチックボトル入り飲料水の販売を禁止する条例が2014年に可決されていることや、2018年に成立した「食品提供用の使い捨てプラスチック・有害物質・ごみ削減条例(注2)」の影響があるとみられる。

(注1)飲料水の定義は、ろ過水、ミネラルウオーター、炭酸水、電解質を足した水。味がついたフレーバーウオーターは対象外。

(注2)使い捨てプラスチック食器類の利用を削減することを目的とし、フッ素化合物など有害物質の利用を禁止する。

(田中三保子)

(米国)

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