南米最長のオリエンテトンネルが開通

(コロンビア)

ボゴタ発

2019年08月26日

コロンビア北西部のアンティオキア県の県都でコロンビア第2の都市メデジン市と、同県内のホセ・マリア・コルドバ国際空港をつなぐオリエンテトンネルが8月15日に開通した。全長8.2キロで南米最長となる。開通式にはイバン・ドゥケ大統領も出席し、自らの運転でトンネルを走行して開通を祝った。

オリエンテトンネルは、総工費1兆1,000億ペソ(約341億円、1ペソ=約0.031円)で、コロンビアの74社が建設に携わったプロジェクトの一環だ。プロジェクトはトンネル3つ、高架橋9つ、インターチェンジ2つの建設を含み、総延長24キロ。2015年に工事が開始され、今回、第1フェーズの22.3キロ分が完成した。これにより、車で45分かかっていたホセ・マリア・コルドバ国際空港とメデジン間の移動が18分に短縮される。同空港は、首都ボゴタのエル・ドラド空港に次ぐ国内有数の空港で、コロンビア民間航空特別行政ユニット(Aerocivil)の発表によると、2019年上半期の旅客数は約430万人で前年同期比18.5%増だった。アンティオキア県のルイス・ぺレス知事は、アクセス向上により、地域の経済だけでなく、観光や農業をはじめとした各産業の発展を促進するだろうと期待を寄せた(「ラ・レプブリカ」紙8月16日)。

プロジェクトの第2フェーズでは、並走するトンネル1本の建設が新たに計画されている。追加で5,500億ペソの投資が見込まれており、完成予定は2022年だ。

(茗荷谷奏)

(コロンビア)

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