4月16日まで州間の移動制限を発令
(カンボジア)
プノンペン発
2020年04月14日
カンボジア政府は4月9日付け王令02.B.B号で、新型コロナウイルス感染拡大防止を目的とした国内での移動制限を発表した。同王令によると、プノンペンおよび同都市を囲むカンダール州への出入りおよび、州間の移動が禁止される。ただし、プノンペンおよびガンダール州内の移動は可能とされている。この王令は4月10日午前0時から4月17日午前0時まで適用される。
なお、以下の場合は移動制限の対象外となる。
- 陸路、水路、鉄道による物流のための移動
- 国家および地方政府など準国家、軍の業務にかかる移動
- 救急、消防、ゴミ収集、ワーカーの集団送迎にかかる移動
- 緊急で必要な医療サービスを受けるための移動(4人まで)
また、ワーカーの通勤に関しては、労働職業訓練省(MOLVT)が4月9日付け通達14号で、社員証やIDの提示により通行可能とした。ただし、集団送迎の場合、雇用主はワーカーの送迎車両番号をMOLVTに提出し、運搬許可証を取得することが義務付けられている。
クメール正月祝日延期の通達(2020年4月13日記事参照)に加え、今回の移動制限が発令され、企業は対応に追われている。
(脇坂敬久)
(カンボジア)
ビジネス短信 7cc2cdebb1969eb3