フラワ、スイスで初の保護マスクを製造

(スイス)

ジュネーブ発

2020年08月27日

衛生製品製造を手掛けるフラワは8月20日、連邦政府とチューリヒ州から医療用保護マスク製造装置を購入すると発表した。契約の一環として、同社は連邦政府に対して350万枚、チューリヒ州政府に対して150万枚のマスクを供給する。マスク不足に陥ることがないよう、両政府の購入量は、感染拡大の状況によって増加する可能性もあるとしている。

8月21日付ZSZなどのメディアが、製造装置1台当たりに対してフラワが支払う金額は80万スイス・フラン(約9,300万円、CHF、1CHF=約116円)と報じている。4月22日にはチューリヒ州政府が、連邦政府とともに、FFP2マスク製造装置を中国から輸入し、フラワに導入、同社が保護マスクの製造を請け負う予定であることを発表していたが計画に遅れが発生していた。

同社は6月初めには保護マスクの製造が可能となっていたが、スイス国内で医療用マスクの認証を行うことのできる機関が存在しないことがボトルネックとなり、国内に出荷できない状態だと報道されていた〔スイス公共放送協会(SBC)6月16日〕。その後、7月16日になって、同社はドイツの認証機関からコロナ対策マスク(MPC)としての認証をスイスで初めて取得し、生産を開始したことを発表している。

(和田恭)

(スイス)

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