長距離鉄道の運行を11月23日に再開

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2020年11月18日

アルゼンチン運輸省は11月13日、ブエノスアイレス市と地方都市を結ぶ長距離鉄道を11月23日から再開すると発表した。ブエノスアイレス市とマル・デル・プラタ市、フニン市を結ぶ路線は11月23日から、ブエノスアイレス市とバイーア・ブランカ市、ブラガード市を結ぶ路線は27日から再開される。ブエノスアイレス市とロサリオ市を結ぶ路線は23日から運行を再開するが、途中のサン・ニコラス市までの運行となる。

11月13日からは、オンライン限定で乗車券の販売が再開された。高齢者と障害者は乗車券販売所でも購入が可能だ。現時点では、11月分と12月15日までの乗車券に販売が限定されている。乗車に際しては、移動許可証(Certificado Unico Habilitante para Circular)の携帯、健康状態に関する宣誓供述書(Decralacion Jurada)の提出、マスクの着用が求められる。

12月1日までは、エッセンシャルワーカーと観光以外を移動の目的とする乗客のみが利用対象だが、それ以降は観光客の利用も認められる。ソーシャルディスタンスを保つため、乗客数を66%に制限するとともに座席の間隔を空ける、グループ間の距離を保った上で家族単位に乗車させる車両を設ける、新型コロナウイルス感染者が発生した場合に備えて隔離用の車両を設ける、などの安全対策が取られる。

マル・デル・プラタ線は1日1往復で毎日、フニン線は月曜と金曜に往路1便、月曜と水曜の復路1便、バイーア・ブランカ線は金曜に往路1便、土曜に復路1便、ブラガード線は金曜に往路1便、月曜に復路1便、ロサリオ線(サン・ニコラス市まで)は日曜から金曜まで往路1便、月曜から土曜まで復路1便を運行する。

12月から始まる夏の観光シーズン期間は、マル・デル・プラタ市への渡航需要が高まることから、同路線については1日8便を運行することを目指す。

(西澤裕介)

(アルゼンチン)

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