衛生緊急事態8度目の延長、新型コロナ感染拡大が続く

(モロッコ)

ラバト発

2020年11月10日

モロッコ政府は11月5日の閣議で、11月10日まで延長されていた「衛生緊急事態」(2020年10月9日記事参照)を12月10日までさらに延長すると発表した。今回で8度目の衛生緊急事態の延長となる。

モロッコでは、新型コロナウイルスの感染拡大が続いている。保健省の発表によると、11月4日に1日当たりの新規感染者数が5,745人と初めて5,000人を超え、その後も5,000人を超える日が続き、11月9日時点の累計感染者数は25万9,951人、死者数4,356人となっている。10月8日時点では累計感染者が14万2,953人(11月9日までの間の拡大幅:81.8%増)、死者数2,486人(75.2%増)(2020年10月9日記事参照)だったことから、この1カ月間で感染がさらに拡大していることがうかがえる。アフリカ大陸においては、南アフリカ共和国に次いで2番目、世界32番目の累計感染者数だ。

今後、モロッコ政府から新たな規制措置が敷かれる可能性があることから、今後も政府の発表、現地報道を注視していくことが必要だ。

(石橋洋一郎)

(モロッコ)

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