コメの関税率を2021年4月末まで一時的に引き下げ

トルコの12月23日付官報31343号大統領令3322号によると、コメの関税率が2021年4月30日までの時限措置で7.5～45％から5～15％に引き下げられた（添付資料表参照）。

今回の措置の背景には、2020年11月の食品（酒類以外の飲料を含む）のインフレ率が前年同月比で21.08％と、消費者物価指数（CPI）全体の14.03％を大きく上回っていることがあるとみられる。中でも、コメのインフレ率が26.8％と高騰している。トルコ農業・森林省の報告（2020年7月）によると、コメの国内生産は国内需要の69.2％をカバーしており、残りをロシア（52.7％）、ブルガリア（29.2％）、ギリシャ（18.0％）などから輸入している。

（エライ・バシュ）