イノベーション協力がテーマの「北京日中イノベーション協力モデル区」設立を正式認可

(中国、日本)

北京発

2020年12月16日

北京市政府は12月3日、国家発展改革委員会が「北京日中イノベーション協力モデル区」の設立を正式に認可したことを発表した。同モデル区は北京市の大興区で計画されていた北京日中国際協力産業園区(2019年12月26日記事参照)の核心エリアに建設され、イノベーションを中心に日中の産業協力を推進する区域として位置付けられる。

モデル区は「1つの産業核心区」と「5つの産業園区」から構成されている。産業核心区の敷地面積は約9.57平方キロメートルで、5つの産業園区には中小企業本部園、臨空ハイエンド産業園、生物科学および大健康園、ロボットおよびスマート製造園、新エネルギー車園が設置される。また、区内には産業園区のほか、オフィス・ビジネスエリア、住宅、学校など生活関連施設も整備される予定だ。

北京市政府の発表によると、同モデル区では全国に先駆け、知的財産権の国際的な保護などの試験的な取り組みが実施され、ハイレベルな対外開放が実施される見込みだ。また、北京市の「2つの区の建設」〔国家サービス業拡大開放総合モデル区と自由貿易試験区(2020年10月2日記事参照)の建設〕、「5つの新政策」(新インフラ、新しいシーン、新しい消費、新しい開放、新しいサービス)の一環として、同モデル区が国際協力産業園区のモデルになることが期待されている。さらに、多くの政府関係部門も同モデル区の建設を支持し、今後関連する推進政策を進めていくとしている。

(趙薇)

(中国、日本)

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