新型コロナ用ワクチン開発・調達方針を発表

(タイ)

バンコク発

2021年01月04日

タイ政府製薬公社(GPO:Government Pharmaceutical Organization)は2020年12月25日、下記の4つの方法で新型コロナウイルスのワクチンの開発・調達を進めると発表した。

  1. インフルエンザワクチンの研究開発技術を応用した、新型コロナウイルスのワクチン開発〔現在、非臨床試験(動物試験)中〕
  2. 中国企業・シノファームとの協力覚書を締結
  3. チュラロンコン大学医学部やマヒドン大学シリラート病院医学部など、新型コロナウイルスのワクチン開発に取り組む大学への補助金提供
  4. 植物の葉を原材料に使用した新型コロナウイルス用ワクチンを、タイ民間企業のバイヤフィトファームおよびキンジェンバイオテックと共同研究・開発(12月14日覚書締結)

アヌティン副首相兼保健相は、上記4の共同研究・開発に関して、GPOとタイ民間企業2社が「チームタイランド」を組み、ワクチンを川上から生産し、外国への依存を減らしていくことを目指すと述べた。

そのほか、タイ政府はアストラゼネカ(英国)とワクチンの調達と技術移転の契約を締結しており、1,300万人分(2,600万回分)のワクチンを調達する予定だ。

(平林拓朗)

(タイ)

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